新型コロナウイルスの影響により、人同士の接する機会が大きく減少したからこそ、ふとした瞬間に見られる「思いやりの気持ち」がより一層温かく感じられる昨今。

以前ツイッター上では、Uber Eats(ウーバーイーツ)の配達員が残していった手紙に隠された「心温まる仕掛け」が話題となっていたのをご存知だろうか。

【話題の画像】「奇妙な文章」と思いきや…


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■置き配は便利だが弱点も

昨今注目を集めているのが、非対面式の配達法である置き配。ほんの数分外出していた間に配達員がやって来て、すれ違いにモヤモヤしながら再配達を依頼する…といったストレスからも解放され、非常に便利である。

しかし置き配はその性質上、荷物や食べ物を「土足スペースに置く」という特徴があり、衛生的な観点から利用を避けている人も。

そうした事情を考慮したウーバーイーツ配達員が「この度はUber Eatsにてご注文頂き、ありがとうございました」という感謝の言葉から始まる手紙兼「置き配シート」を敷き、その上にフード類を置いていった…というエピソードがツイッター上で話題を呼んでいたのだ。


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■同様の体験談の中に…

件のエピソードを紹介した手紙の画像付きツイートにはウーバーイーツに対する称賛の声が多数寄せられており、中には「一年ぐらい前に、私のところにも同じ様な形でありました! 嬉しいですよね」という、過去に同様の体験をしたと思しきユーザーからのリプライも。

ウーバーイーツ

こちらの体験談のツイートにも、感謝の言葉から始まる横書きの手紙の画像が添えられていたのだが「この度は置き配にご協力ありがとうございます。新型コ」「ロナウイルスの影響で置き配が増え、誠に勝手」「ながらこの置き紙を準備し置かせて頂きました。地べた」といった具合に、なぜそこで単語を区切るのか…? と感じる不自然な改行や、言い回しが散見されたのだ。

文章の内容自体は非常に丁寧なだけに、怪文書を読んでいるかのような違和感が気になって仕方がない。すると、その真の姿に気づいたツイッターユーザーから、衝撃の「3文字」が告げられることに…。

■隠された「真のメッセージ」に感動

横書きの手紙」「不自然な改行」というヒントでピンと来た人も多いことだろう。

ウーバーイーツ

インターネット掲示板では古来より横文字の文章を「建前」とし、各行の行頭を繋げて読むと「本音」が浮かび上がってくる「縦読み」という言葉遊びが存在し、今回の手紙を縦読みすると「こロなにま決るながんバ」…つまり「コロナに負けるなガンバ」という粋なメッセージが登場するのだ。

ガンバの「バ」の使用に苦戦したと見え、手紙の文中では突如「早くみんなでバカンスにでも行きたいなぁw」というやや不自然なフレーズが登場し出すのが、じつに微笑ましい。

また微笑ましいといえばこちらのツイート投稿主も同様で、あるユーザーの「縦読み」という指摘を受け、「一年越しに気付きました!」と、じつに素直なリアクションを見せていたのだ。


■「直接触れない」からこその思いやり

こちらの心温まる「縦読み置き配シート」の画像を投稿したのは、ツイッターユーザーのしおんさん。昨年の夏に昼食で冷やしうどんを注文した際、件の置き配シートを受け取ったそう。

親切な内容にいたく感動したしおんさんだが、件のツイートを投稿するまでは縦読みの仕掛けには気付いておらず、一年の時を経て明らかになった仕掛けに、改めて感動していた。

現代において人同士の接触が減少しつつあることを端的に表している「置き配」だが、だからこそ感じられる粋な「思いやり」も存在するのだ。

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(取材・文/Sirabee 編集部・秋山 はじめ

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