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28日、Twitterで「結婚式の加害性」なるワードがトレンドワードに上がり、話題を呼んでいる。


■議論の焦点は…

ジューンブライド。6月に結婚式を行うと一生幸せな夫婦生活が送れるというヨーロッパの言い伝えだ。

そんな春先から続く結婚式シーズンの最後を飾るこの時期、Twitter上では「結婚式の加害性」というワードに関して様々な議論が飛び交っている。この言葉、結婚に焦る独身出席者が新郎新婦の幸せな姿を目の当たりをして強いプレッシャーを受ける事態と一瞬推測してしまうが、少し違うらしい。


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■結婚式の「出席者」

発端と思われるのは、とあるユーザーが26日につぶやいた内容。

そこには、結婚披露宴に招待された友人が同性愛者だった場合、「自分は結婚できない」ことを悩み、耐えられないのではないか、祝福できないのではないかという一つの意見がつづられている。

この投稿は注目を浴び、約1,500リツイートと拡散。「気にしなくていいよ」「思いやりを感じる」「私も式に招待されるのは辛かった」と共感する声が一部で上がっていた。

■「普通に幸せを祝えるよ」という声も

一方、「友人の幸せと本人の幸せは全然別件」「出席、欠席を決めるのは自由」「披露宴はいつから強制参加になったの?」と否定的な声が反響の大勢を占める。

中には自身が同性愛者であることを説明した上で、「引き合いに出されるのは迷惑」という声もあった。


■ゲイ男性の見た結婚式

都内のゲイバーで勤める30代男性に今回の件について感想を聞いた。

ノンケ(異性愛)カップルの結婚式に行って悔しいなんて思ったことはないです。ステキだな、幸せそうだなと思うことはあっても、私自身は嫉妬心ゼロ」と全く気にならないと本音を明かす。

「お客さんに『カップルが仲良くデートしているのを見ると嫉妬する?』と以前聞かれたことがありました。それと今回のケースは似ていますが、その時も『そんなことない』と否定しました。私はデートの時いつも手をつないでいるし、ノンケとそんなに変わらない。

結婚できないことは事実ですが、逆にパートナーに合意の上で複数の相手と同時進行している人も少なくないんです。みんな恋愛しづらいのではと心配されますが、想像される以上に幸せですよ(笑)」と笑い飛ばした。

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(取材・文/Sirabee 編集部・キモカメコ 佐藤

ネットで物議を醸すワード「結婚式の加害性」 経験者が明かす本音