女優ののんが主演する映画『さかなのこ』より、ポスターと本予告映像が解禁。併せて、主題歌が4人組バンド・CHAIが書き下ろした新曲「夢のはなし」に決定したことも発表された。

【動画】“ミー坊”のんがお魚一直線に人生を歩んでいく『さかなのこ』予告

 さかなクンの半生を、主演・のん×監督・沖田修一がユーモアたっぷりに描く本作。原作はさかなクン初の自叙伝『さかなクンの一魚一会 ~まいにち夢中な人生!~』(講談社)。子どもの頃からお魚が大好きだったさかなクンが、たくさんの出会いの中でやがて“さかなクン”になるまでを描いた原作を、劇作家・映画監督の前田司郎がフィクションも織り交ぜながら沖田監督と共にシナリオとして大胆にアレンジした。前田と沖田監督は『横道世之介』以来のタッグとなる。

 解禁されたポスターに描かれているのは、「ずっと大好き。それだけで、人生はミラクル。」という前向きでストレートなキャッチコピー。のん演じるミー坊の頭の上には、クラフト感満載のキュートなお魚が彩られ、白衣もネクタイも全てにお魚があしらわれている。まるで海の中で大好きなお魚と戯れているような、ドリーミーで愛らしいポスターに仕上がった。

 併せて公開された本予告では、パスカルズによるキャッチ―でポップな音楽が流れる中、柳楽優弥が演じる幼馴染みのヒヨや夏帆が演じる同級生のモモコ、磯村勇斗や岡山天音が演じる地元の不良たちと絆を深めたり、井川遥が演じる母親に温かく見守られながら、主人公のミー坊がお魚一直線に人生を歩んでいく様子が映し出されている。

 また、教室でお魚の絵を夢中で描き、海水浴に行けば大きなタコを素手で捕まえ、夕飯には魚料理を食べるという猛烈な“お魚愛”を発揮する小学生のミー坊に、周りの子供と少し違うのではと、三宅弘城が演じる父親が少し心配する場面も。

 “いつかお魚博士になりたい”という大きな夢を持ち、水族館で働いてみたり、お寿司屋さんで働いてみるもののなかなかうまく行かない―。「どうして好きなだけじゃ、ダメなんだろう」。悩み立ち止まるミー坊に「あの子はお魚が好きで、お魚の絵を描いて、それでいいんです」と背中を押す母・ミチコ。“そのままできっと大丈夫”とありのままの姿を肯定してくれる母や友人たちの温かな想いを受けて、ミー坊は好きを邁進していく。

 完成した映画を鑑賞したさかなクンは、「沖田監督様が『さかなクンの映画であってさかなクンの映画ではない』とおっしゃる通りの映画でギョざいます」とコメント。「『あ、こんなことあったなー』というところもあれば、『新たな世界観だ!』と先の展開にワクワクドキドキするところもあり。まさに!! ミー坊になって『さかなのこ』の世界に溶け込んで、嬉しい、楽しい、悲しい、面白い、切ないといったいろんな感情になりました」と明かしている。

 さらに、主題歌がニュー・エキサイト・オンナ・バンドのCHAIが書き下ろした「夢のはなし」に決定。作詞を担当したユウキ(Ba)は、「人生でたまらなくサイコー!って感じる時は、どうしたって好きなことを好きな様にやっている時だと思う。夢に見るほど好きな事こそ、夢で終わらせてたまるかー! どんな事でも、やっぱり好きに勝るもの無しだ! 映画を見て感じたこんな気持ちを曲に込めました」とメッセージを寄せている。

 映画『さかなのこ』は、9月1日より全国公開。

映画『さかなのこ』本ポスター (C)2022「さかなのこ」製作委員会