まあまあ、正方形の布は、世界中にあるだろう。日本では「風呂敷」という呼び名でひとくくりにしている文化もあるし、欧州だと「スカーフ」としてファッション小物になるし、かなり大判になるが、インドの「サリ―」やタヒチの「パレオ」などになったりもする。

 「風呂敷」の大半は木綿である(安価と言う意味でポリエステルなどもある。お悔みの返礼の風呂敷では、絹のオーダーも存在する)。「スカーフ」も「サリー」、「パレオ」。もともと、どこの国が発祥かという問題になっても、呼び名や使用方法が違うだけで「うちです! うちの国です!」などと言いたがるのは、かの国だけだろう。

 かの国では、「ポッタリ」と呼ぶ。山口県下関と韓国釜山を往来する行商人の女性のことを日本では「ポッタリさん」と呼ぶのだが由来としては、韓国では、風呂敷のことを「ポッタリ」と呼ぶかららしい…東北では「ポッタリさん」ではなく「担ぎ屋さん」だったりする。

 その筆者の住む地域の地方紙の社長が、風呂敷ではなく「ポッタリ」と呼ぼうというコラムを書いた。用途に応じての材質や形の違いは、韓国のポッタリの方が豊富とまで。

 様々なブログを検索すると、韓国ポッタリは、包む文化であり、日本の風呂敷は結ぶ文化とまで言い切るものもある。日本の風呂敷とて、スイカの包み方や日本酒の包み方も存在し、四季折々のデザインがなされた風呂敷ラッピング」ごと差し上げる文化がきちんと存在するのに、知らない人は知らないのだなと痛かった。

 とあるシフォン(たぶん化繊)のポッタリの幾何学模様を取り上げ、日本人では思いつかないデザインと賞賛までしている(広告用のブログではない)。

 たかが風呂敷なれど、されど風呂敷。日本での長い間の歴史を知らずに、ポッタリマンセーはいかがなものだろうか…風呂敷に間違いないのに、フリーファブリックとしているギフトカタログもある。

 日本の風呂敷イメージが、綿で出来たある程度厚みのあるものならば、ポッタリは、田舎のおばあちゃんが、割烹着の首に巻いている薄い化繊のスカーフに見えるものだ。

 韓国でも、浴室に敷いて使ったと言うが、風呂敷のように耐久性に優れてはいない。そこに、日本として一つの国で暮らしてきた民族と、国名や支配者が数えきれないくらい変わった国の貧困の差が、存在する。また、発祥地として言い出すのかな。

韓国イメージ