かつてバルセロナなどで活躍した元メキシコ代表DFラファエル・マルケス氏が、バルセロナBの監督に就任することになったようだ。28日、スペイン紙『マルカ』が伝えている。

 現在43歳のR・マルケス氏は、母国のアトラスモナコでのプレーを経て、2003年7月にバルセロナに加入。高いディフェンス能力や高精度のフィードを武器に、センターバック(CB)や守備的MFとして活躍した。バルセロナでは公式戦242試合に出場し13ゴール12アシストを記録し、数々のタイトル獲得に貢献。バルセロナの強力な前線や中盤を後方から支え続けた。2010年にバルセロナを退団すると、その後はアメリカやイタリアメキシコのクラブでプレーし、2018年夏にメキシコアトラスで現役を引退した。

 メキシコ代表としても147試合に出場し17ゴールを上げ、”皇帝”の愛称でも知られているR・マルケス氏。この度、2010年の退団以来のバルセロナ帰還を果たし、バルセロナBの監督に就任することになったようだ。

 バルセロナのリザーブチームにあたるバルセロナBは、プリメーラ・ディビシオンRFEF・グループ2に所属しており、2021-22シーズンを16勝9分13敗の9位で終えていた。R・マルケス氏の監督就任はクラブから正式発表されていないものの、同紙によればすでに条件面で合意に達しており、契約は成立しているようだ。なお、R・マルケス氏の就任に伴い、セルジ・バルフアン現監督は退任する見通しだという。

 史上最高のメキシコ人選手とも称されているR・マルケス氏。現役時代に後方からバルセロナを支え続けたメキシコの”皇帝”が、今度は育成や指導でバルセロナを支えることになった。

現役時代のR・マルケス氏 [写真]=Getty Images