英ノッティンガムに暮らす50代の夫婦は、ここ2年間で2人合わせて約175キロの減量に成功した。190キロと116キロと超肥満だった2人は、瘦せたことで人生をより楽しめるようになったという。『WalesOnline』などが伝えている。

キーロン・バクストンさん(Kieron Buxton、50)とヘレンさん(Helen、51)夫妻は今年、食事や運動などあらゆる面から減量を支援する団体「スリミング・ワールド(Slimming World)」の“カップル・オブ・ザ・イヤー2022”に選ばれた。

結婚して16年になる2人は今から約2年前、運動せずに暴飲暴食を繰り返して健康に問題を抱えていた。朝食にはベーコンソーセージ目玉焼き、ハッシュドポテトなどボリュームたっぷりのメニューが並び、甘いお菓子やテイクアウトが止められず、ビールやワインを浴びるように飲んでいた。当時、身長約170センチのキーロンさんは体重が190キロ、身長約162.5センチのヘレンさんは体重が116キロで、夫婦合わせると300キロを超える肥満だった。

メンタルヘルスチャリティ団体で働くキーロンさんは「私の人生のほとんどは肥満でね。運動をせずに5XLのシャツを着て、飛行機に乗る時はシートベルトの延長ベルトを用意してもらう…そんな日常が普通になっていた。街に出ると酷い扱いを受けることもあったけど、それでも何もしなかった」と当時を振り返る。

そんなキーロンさんが重い腰を上げたのは「2型糖尿病」を発症したためで、怪我をした脚がなかなか治らなくなってしまったという。

「自分で靴下や靴を履くこともできず、いつもヘレンに任せっぱなしだった。2型糖尿病は肥満が関係しているケースが多いというし、さすがにこれではいけないと思ってね」と語るキーロンさん。その後、医師からスリミング・ワールドを紹介してもらい、2020年のバレンタインデーにグループに参加。ヘレンさんと一緒に果物や野菜、赤身の肉や鶏肉を中心とした食事を摂るようになったそうだ。

キーロンさんは「スリミング・ワールドのサポートで、それまで自分がどれだけ間違った食事をしていたのか思い知らされてね。『食事制限があって大変なのでは』と思ったけど、無理なく痩せることができた。調理の仕方を変えるだけで、自分たちが好きなチキンのソテーやマッシュポテトと挽き肉を使ったシェパーズパイなどを食べることができたし、生活習慣を改善したことで2型糖尿病の症状も治まった」と明かす。

一方でヘレンさんは「私は学生時代からいつも肥満だったけど、何をやってもダメだったの。でも今回はドレスのサイズが26号(日本の25号・8L)から12号(日本の11号・L)になり、持病の関節リウマチの症状も軽くなった。スリミング・ワールドに参加したのはちょうどロックダウンが始まる直前だったから、あの時に始めなかったらと思うとぞっとするわ」と語った。

夫妻は決められた料理のプランに沿って食事を摂り、新しい料理の仕方を学んだり、新鮮な素材から調理したりとそれまでとは全く違った食生活を送るようになり、ウォーキングも始めた。

今では一日1万歩以上を歩くそうで、体重190キロだったキーロンさんは現在65.7キロに、約142センチだったウエストは81センチになった。一方で体重116キロだったヘレンさんは約65キロになり、夫婦合わせると約175キロ痩せたという。

そんな2人の変わりように職場の同僚や友人らも驚いているそうで、キーロンさんは周囲の反応についてこのように述べている。

「実は体重が減ったことで人と関わる機会が増えてね。そうなって初めて、自分たちがどれだけ変わったのかを実感するようになった。親しい友人さえ、私たちのことが分からない人がいるくらいだよ。買い物に出かけた時にヘレンの友人とすれ違ったけど、彼女は全くヘレンに気付いていなかったね。」

なお2人は近く、ベルリンに行く計画を立てているそうで、ヘレンさんは「人生で初めてシートベルトの延長ベルトを頼まなくていいし、もう飛行機の中で不快な思いをしなくても済むのよ!」と笑い、「2年前までとは全く違う世界が広がった!」と明かすと、このように述べた。

「これからの人生、2人で一緒に過ごすことを楽しみにしているの。私たちは50歳にして第ニの人生を手に入れたのよ!」

画像は『The Daily Star 2022年6月28日付「Couple look completely different after they team up to lose whopping 27 stone」(Image: Slimming World)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)

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