日本人の主食は米であり、炊飯器は生活に欠かせない家電の1つだ。しかしなかには、あえて炊飯器を持たない暮らしをしている人もいる。
■約1割、家に炊飯器がない
Sirabee編集部が全国の10代~60代の男女1,000名を対象に「炊飯器」に関する意識調査を行なったところ、全体で7.8%の人が「いま現在、自宅に炊飯器がない」と回答。
ほとんどの家庭に炊飯器がある一方で、どういった事情で炊飯器を持たない生活をしているのだろうか。
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■頑なに炊飯器を買わなかった父
編集部が話を聞いた30代会社員女性のAさんは、結婚して実家を出るまで炊飯器のない生活をしていたと明かす。
その理由は「父が頑なに炊飯器を家に置くことを嫌がっていたから」だそうで、「実家に炊飯器がないと言うと、周囲からは驚かれます(笑)」と語る。
「実家ではずっと鍋でお米を炊いていました。お母さんがお米を火にかけ、フタがカタカタと鳴り出したら火加減を調整し、冷蔵庫に貼ってあるタイマーをセットして、時間になったら火を止めて、蒸らすだけです。タイマーの係は私や弟がやっていました」。
■父が炊飯器を嫌ったシンプルな理由
昨今では、こだわって土鍋で炊く人もいるが、Aさん家はそうした事情ではなかったそう。
「父が、炊飯器なんて置いたら邪魔だし、鍋で炊いたほうが早いからと。実家のキッチンは5人家族には十分な広さがありましたが、父には炊飯器を買うメリットが感じられなかったようです」。
「ただ、私や弟が中学に上がってお弁当が始まると、タイマー機能がないのは不便だったので、父は炊飯モードがあるIHの卓上電子調理器を買ってきました。これなら大して場所を取らず、冬に鍋をするときにも使えるからと」。
■結婚して8万円の炊飯器を買ってみたら…
そんなAさんは、結婚して実家を出たとき、夫の希望で約8万円の炊飯器を購入したという。
「人生初の炊飯器なので勝手が分からず…色んな機能があったのですが、結局『エコ炊飯モード』しか使っていません(笑)それに加えて、私は味覚が繊細なほうではないので、実家の鍋で炊いたご飯との味の違いもわかりません…」と語る。
しかし「共働きなので、タイマー付きの全自動という点は本当に助かります。父が言っていた通り場所は取られますが、今の私たちの暮らしには炊飯器があったほうが便利です」とも話していた。
様々な商品やサービスが充実しているなかで、何を便利と感じるかはその人次第。“皆も持っているから”ということにとらわれず、いまの暮らしに何が必要で何が不要か、何を優先すべきかを見つめ直すことで、暮らしがより豊かになるかもしれない。
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【調査概要】
方法:インターネットリサーチ
調査期間:2022年2月10日~2022年2月12日
対象:全国10代~60代男女1,000名 (有効回答数)
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