大自然に囲まれた南アフリカでは、家に侵入したヘビなどを捕獲する仕事としてスネークキャッチャーが活躍している。そんなスネークキャッチャーのもとに、2つの頭を持つヘビの情報が届いたことを『The South African』などのメディアが伝えた。

南アフリカのダーバン北部に住むニック・エバンスさん(Nick Evans)はスネークキャッチャーとして、また爬虫類を保護する活動家としても知られている。このほど彼のもとに、ダーバンから60キロほど離れたンドウェドウェ(Ndwedwe)在住の男性からヘビの写真が届いた。そこに写っていたのは「サザンブラウンエッグイーター(Southern Brown egg eater)」で、ダーバンではよく見かけるヘビの一種だった。平均体長は50~70センチでオレンジブラウンの体を持ち、鳥の卵だけを食べるというこのヘビは、卵を丸呑みした後、頸部にある特殊な骨の突起で殻を割る。そして中身は飲み込み、殻は小さくして吐き出す。無毒ヘビでそれほど珍しいものではないが、写真に写るヘビには頭が2つあった。写真を送った男性は自宅の庭でこのヘビを発見し、危害を加えられないよう瓶に入れ、ニックさんに保護するように渡したのだった。

ニックさんによると、このヘビは体長30センチほどの幼体で「動きが非常に興味深い」とのことだ。それぞれの頭を反対方向に動かそうとすることもあれば、片方の頭をもう片方の頭の上に乗せることもあり、後者が「一番効果的な動きなのかもしれない」と述べている。サザンブラウンエッグイーターは通常の個体でもあまり長生きしない種だが、ニックさんはこの2つの頭を持つヘビについて「野生では生き延びることができないだろう」と明かす。彼らはほとんど動けず、動いても信じられないほどゆっくりなので、捕食者の恰好の餌食になってしまうからだ。数週間前に孵化したのであれば、野生の環境下で生きているのは驚くべきことであり、「今後自力で餌を食べることができるのか、また小さい卵出ないと食べられないのかなどを観察していきたい」とニックさんはこのヘビに興味を持っているようだ。

この2つの頭を持つヘビの写真は6月28日、ニックさんがFacebookに公開したところ、ユーザーからは「どうやって食事をするのか知りたい」「危険にさらされることなく長く生きてほしい」「保護されて本当に良かった」といったコメントが寄せられている。

画像は『Nick Evans 2022年6月28日付Facebook「Something different」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 FLYNN

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