犯罪者の言動や理由は理解できないものも多いが、海外では妻の殺害を会社の人にあっさりと報告した恐ろしい男がいる。

 アメリカ・フロリダ州で、21歳の男が妻を殺害。その後、男が妻の血をきれいにするため仕事に遅れると上司に報告していたと、海外ニュースサイト『Daily Mail Online』と『The Daily Star』などが6月27日までに報じた。

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 報道によると6月21日の朝、男と妻はけんかをしたという。けんかの詳細は不明だが、妻は男のパスポートを燃やした。これに男は腹を立て、ナイフを持ち出して妻ののどなどを切り裂いたそうだ。

 妻は刺された後、床にはって逃げようとしたが、男は妻を捕まえ浴室に引きずり込んだ。男は妻を水の張った浴槽に入れ押し込むと、妻の好きな音楽をかけ、手を握って妻が死ぬまでそばにいた。約10分間の出来事だった。

 妻の死亡後、男は浴槽や床に飛び散った血の掃除をしていたが、午前8時26分になり、出勤していなかったことを不審に思った男の上司から電話があった。男は電話を受けると「妻を殺害し、血の掃除など証拠を片付けるのに忙しく仕事に遅れている」と説明したそうだ。

 同日午前8時50分、上司から通報を受けた警察が男の家に到着。警察はその場で妻の死亡を確認し、男を逮捕した。男の家には証拠を隠滅するために使っていたと思われるゴム手袋や消毒剤のボトルなどがあったそうだ。警察によると、男と妻の間には以前から問題があり、男は過去に家庭内暴力で逮捕されているという。男の精神鑑定などは行われておらず、男が「自分はカッとなりやすい人間だが殺害を自分自身で止められた可能性がある」と話したことから、精神的な問題が問われる見込みは現在までにない。

 男は計画的殺人と証拠の改ざんをした罪で起訴された。

 このニュースが世界に広がると、ネット上では「妻殺害をサラッと上司に話すあたり罪悪感がなさそうで怖い」「殺人より仕事に遅れたことの方が悪いと思っていそう。ゾッとする」「いきなり巻き込まれた上司も恐ろしかっただろう」「妻を殺しておいて手を握る神経が理解できない」「元から問題があった夫婦のようだし警察が何かできていればと思う」といった声が挙がっていた。

 現実とは思えない身も凍るような事件が世の中にはあるようだ。男には相応の罰が下されるべきだろう。

記事内の引用について
「Man, 21, 'slit wife's throat, dragged her into a bathtub and then held her hand as he played her favorite music while she bled to death after she burned his passport'」(Daily Mail Online)より
https://www.dailymail.co.uk/news/article-10947209/Florida-man-21-arrested-admitted-slitting-wifes-throat-burned-passport.html
Alleged killer tells work he's late due to 'cleaning up wife's blood'」(The Daily Star)より
https://www.dailystar.co.uk/news/world-news/alleged-killer-calls-work-say-27338833

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