街コン

大人数の男女が一堂に会することで絶大な人気を博した街コン。中には2,000人以上集まる大規模なものもあった。

コロナ禍で大人数で集まりにくくなったいま、街コンはどうなっているのか。じつは、ここ数年で「進化」を遂げていて…。

【写真】「進化」した街コンの実態


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■2,000人以上集まるものも

街コンは、2004年に栃木県宇都宮で行われた「宮コン」が発祥だと言われている。イベントによって異なるが、一度に2,000人以上の男女が集まる大規模なものもある。

事前にイベントサイトから申し込み、会場に着くとスタッフからプロフィールカードを渡され、名前や職業、趣味などを記入するのが一般的だ。一時期、テレビや雑誌でもたびたび特集が組まれた。

ただ、コロナ禍で世の中が一変したここ数年の街コンに関してはあまり報じられていない。

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■オンラインイベントを開催

いま、街コンはどうなっているのか。イベントサイト「machicon JAPAN」を運営する株式会社リンクバルに話を聞いた。

「2020年4月に緊急事態宣言が発令され、対面のイベントはすべて掲載ストップになりました。ただ、弊社では緊急事態宣言発令前からリアルで会える場がなくなる可能性を鑑み、出会いの場を提供し続けるべく、オンラインイベント『V BAR(ブイバー)』を同年3月にリリースしており、200人以上集まるイベントもありました。一度に全員で話し始めると声が聞こえなかったり、話す人が偏ってしまったりするため、少人数でお話できるようルームを分けるなどして対応しています」(リンクバル 広報担当者)。

そもそも、街コンは大人数で集まっても複数の飲食店に分散し、少数のテーブルを回るイベントだ。オンラインでもその点は変わらないのだろう。

オンラインならではの利点もあるようで…。「おひとりで参加される方が増えました。以前から、女性のお客様を中心に『年齢が上がると街コンに誘える友達が少ない』という声をいただいていました。一緒に街コンに行く相手がいない、仕事で現地まで向かうと時間が間に合わないという方であっても、オンラインなら自分のタイミングで入ることができます。終電も気にしなくていいので、平日の午後9時スタートなど夜遅いイベントもありました」(前出・リンクバル 広報担当者)。

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■街コンのメリットを再認識

政府のガイドラインに従って、感染対策を徹底した上でリアルでのイベントもできるようになったという。だが、すぐに元通りとはいかない。

「『感染リスクを伴って参加する』という社会の目もあったためか、なかなかお客様が戻りませんでした。料理がなかったり、アルコールが提供できないためソフトドリンクをペットボトルでお渡ししたりもしていました。検温や定期的な換気、アルコール消毒、一定の距離の確保など、運営では感染防止の取り組みを行っています」(前出・リンクバル 広報担当者)。

それでも、世の中が一変したことで改めて「リアルでの街コンイベント」にメリットを感じる人も多かったようだ。「オンラインは時間に縛られなかったり、一人でも気軽に参加できるなどのメリットがありますが、やはり実際に会った際の雰囲気や距離感を重視される方が多いようです。人に会えない状況が続く中、リアルで会いたいという人が多い印象ですね」(前出・リンクバル 広報担当者)。

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■「マスクを外す瞬間に…」

感染防止のためにマスクを付けることが当たり前になったが、それによる「メリット」もあるようで…。

「イベント中も飲食の時以外はマスクを付けていただいています。マスクをしていると、顔がほとんど見えません。ただ、飲み物を飲むタイミングで顔が全て見えるため、『その一瞬におもしろさを感じる』という声もいただいています」(前出・リンクバル 広報担当者)。

相手の顔をじっくり見る機会が減った中、気になる異性の顔がすべて垣間見える瞬間が貴重になっている模様。この夏、街コンに参加すると新たな発見があるかもしれない。

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(取材・文/Sirabee 編集部・斎藤聡人

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