本作は、コミックス累計売上約250万部を記録する魚豊による漫画『チ。―地球の運動について―』のアニメ化が発表された。制作はマッドハウスが担当する。

【写真】表紙はえなこ 「週刊ビッグコミックスピリッツ」30号

 本作は、2020年9月から2022年4月まで「週刊ビッグコミックスピリッツ」(小学館)にて連載され、“地動説”を証明することに自らの信念と命を懸け、「禁じられた真理」を探求する人々を描いた一大叙事詩。

 舞台は15世紀のヨーロッパ。異端思想が火あぶりに処せられていた時代。神童ラファウは飛び級で入学する予定の大学において、当時1番重要とされていた神学の専攻を皆に期待されていた。しかしある日、ラファウの元に現れた謎の男が研究していたのは異端思想ド真ン中のある「真理」だった。これは、自らの信念に命を懸けた者たち物語。

 物語が進むについれて移り変わる主人公の、時代を超えて受け継がれていく意志を描き、「第26回手塚治虫文化賞」マンガ大賞、「マンガ大賞2021、2022」2年連続入賞など数々の漫画賞を受賞している。6月30日にはコミックス最終巻8集が発売され、アニメ化決定の告知も掲載された。

 制作は、『HUNTER×HUNTER』『DEATH NOTE』『寄生獣 セイの格率』など、これまでいくつもの人気作品を手掛けてきたマッドハウスが担当。本作の魅力を余すことなく表現する。

 アニメ化決定が発表された「週刊ビッグコミックスピリッツ30号」には、著者の魚豊が「大変に嬉しいです。数年前、中野の友人宅へ行く際、毎週のようにマッドハウスの横を通っていたのをよく覚えてます。当時はそこでアニメ化していただけるなんて夢にも思っていませんでした。感慨深いです。楽しみに待ってます」とコメントを寄せている。

『チ。―地球の運動について―』アニメ化決定告知(「週刊ビッグコミックスピリッツ」2022年30号掲載) (C)魚豊/小学館