インテルは2日、元アルメニア代表MFヘンリク・ムヒタリアンが加入することをクラブ公式サイトで発表した。

 6月30日付で前所属のローマと契約が満了していたため、移籍金の発生しないフリートランスファーで加入し、インテル史上初のアルメニア人選手となる。イタリア紙『トゥットスポルト』によると、年俸450万ユーロ(約6億3000万円)に200万ユーロ(約2億8000万円)のボーナスを加えた2年契約を締結する模様だ。

 現在33歳のムヒタリアンは2010年からプレーしたシャフタールでヨーロッパの注目を集めると、2013年夏からドルトムント、2016年夏からマンチェスター・U、2018年冬からはアーセナルでもプレーした。2019年夏にローマへとレンタル移籍すると、翌年夏にフリー移籍でローマに完全移籍で加入した。

 2021-22シーズンは公式戦44試合に出場し、5ゴール9アシストを記録するなど、中心選手として活躍。記念すべき初代ヨーロッパカンファレンスリーグ(ECL)優勝にも貢献した。しかし、ローマが来シーズンのチャンピオンズリーグ(CL)出場権を獲得できなかったことから、“ジャロロッシ”(黄赤)の契約延長オファーを断り、“ネラズーリ”(黒青)を選んだとされている。

 インテルにとって、ムヒタリアンは今夏4人目の新戦力となる。チェルシーから1年間のレンタルで復帰するベルギー代表FWロメル・ルカク、エンポリから買い取り義務付きのレンタルで加入するアルバニア代表MFクリスティアン・アスラニ、アヤックスを契約満了で退団するカメルーン代表GKアンドレ・オナナをこれまでに獲得している。また、カリアリに所属するU-21イタリア代表DFラウル・ベッラノーヴァの獲得にも迫っている模様だ。

【画像】インテルがムヒタリアンを獲得

ムヒタリアンがインテルに加入 [写真]=Getty Images