2日、明治安田生命J1リーグ第19節の柏レイソルvs鹿島アントラーズが三協フロンテア柏スタジアムで行われ、1-2で鹿島が勝利した。

現在5位の柏と2位の鹿島の対戦。勝ち点差「4」の上位対決となった。

ホームの柏は前節からスタメン2名を変更。今節は出場停止の高橋祐治と三原雅俊に代えて、川口尚紀、椎橋慧也を起用した。

対するアウェイの鹿島は、エースのFW上田綺世ベルギーへ移籍。今節から出場せず、上田の他、ディエゴ・ピトゥカ、和泉竜司、アルトゥール・カイキと4名を変更。関川郁万、常本佳吾、土居聖真、樋口雄太を起用した。

立ち上がりからペースを握ったのは柏。両サイドを起点に攻撃を仕掛ける展開に。中盤では両チームの選手が強度高く競り合うシーンが増える。

最初の決定機は13分の鹿島。常本が右足アウトでクロスを送ると、ファーで土居がダイビングヘッド。しかし、当たりが薄くて枠に飛ばない。

柏は細谷へのロングボールや、両ウイングバックの川口と三丸へ展開しそこから攻撃を仕掛ける展開に。鹿島は鈴木をターゲットに、仲間や土居が衛星のように動いてゴールに迫っていく。

互いに相手ゴールにも迫る展開を見せる中、23分には柏がビッグチャンス。椎橋のスルーパスに反応した細谷が持ち出そうとしたところ、対応した関川が倒してボックス手前でファウル。キム・ミンテがカバーに入ろうとしていたためDOGSOとはならずイエローカードが提示された。

しかし、VARのチェックが入り、オン・フィールド・レビューに。笠原寛貴主審は判定を変えず、イエローカードのままに。このFKからマテウス・サヴィオが直接狙ったが、壁にブロックされた。

飲水タイムが明けてからは互いにシュートまで持ち込めないものの、裏を狙う鋭い動きを見せていく。しかし、両守備陣が集中した守りを見せて決定機を作らせない。

そんな中、鹿島は前半アディショナルタイムに決定機。ロングフィードを鈴木がヘディングで落とすと、土居がボックス内で押し込みにいくが、GK佐々木が足を出してセーブ。ゴールを許さない。しかしこれで得た左CKから樋口のクロスをニアに飛び込んだキム・ミンテがヘッド。これが決まり、鹿島が1点をリードして前半を終えた。

後半に向けてリードしている鹿島は安西を下げて、アルトゥール・カイキを投入。柏は同じ11人で臨んだ中、47分に柏が決定機。ボックス手前でフリーで受けたマテウス・サヴィオが振りの早いシュート。しかし、これはGKクォン・スンテがセーブする。

この流れのCKからのクロスはGKクォン・スンテがキャッチすると、低空のパントキックで一気に前線へ。土居が抜け出して受けるが、ファーストタッチが大きくなってチャンスとはならない。

それでも後半の立ち上がりは柏がギアを上げて、何度も鹿島のゴールに迫るが、フィニッシュまではいけない。

鹿島は仲間、土居を下げてディエゴ・ピトゥカ、和泉竜司を投入。柏は細谷、戸嶋を下げて、武藤雄樹、中村慶太を投入する。

すると63分、右サイドからマテウス・サヴィオがクロスを送ると、CBの間に走り込んだ武藤がヘディングシュート。これがネットを揺らし、柏が同点に追いつく。

同点に追いついた柏はその後も手を休めず。75分には最終ラインからのフィードを収めた武藤が、ボックス手前からループシュートで狙うが、枠を越えていく。

防戦が続いていた鹿島だったが80分にビッグチャンス。突破を図った鈴木がボックス内で上島に倒され鹿島がPKを獲得。これをエヴェラウドが蹴ると、GK佐々木は読み切って触ったものの、手を弾いてネットを揺らし、鹿島が勝ち越しに成功する。

再びリードを許した柏は川口を下げて森海渡を投入。すると89分に右サイドからのクロスが流れると、ルーズボールをボックス内で武藤がジャンピングシュート。これは左ポストを直撃。さらに跳ね返りをつなぐと、最後は途中投入の森がヘッドも、ゴールとはならない。

アディショナルタイムも柏が攻め込み続けた中、最後まで集中した守備を見せて守りきり試合終了。1-2で鹿島が勝利を収めた。

柏レイソル 1-2 鹿島アントラーズ
【柏】
武藤雄樹(後18)
【鹿島】
キム・ミンテ(前47)
エヴェラウド(後36)