U2のボノ(62歳)は、腹違いの弟がいることを大人になって知らされたが、そのことに怒ってはいないと語る。

ボノは2000年に父親のボブから、ある女性と間に婚外子がいることを告げられたそうだが、今ではその女性を家族の一員のように思っており、そして自身が成長していく過程で父親との関係が悪かったのは、父親の中に葛藤があったからだと理解しているという。

BBCラジオ4の「デザートアイランド・ディスク」に出演したボノは、次のように語った。

「もう一人弟がいて、彼のことを愛している。弟がいることは知らなかった。いや心のどこかでは分かっていたのかも」
「父の頭と心はどこか別のところにあったこともあり、彼はとても苦労していた」
「子供としてそれを敏感に感じたし、問題の一部だったと思う」
「絆の深い家族だった。とてもゴージャスなその女性と親密な友情関係があったというのは気が付いていた。彼女は家族の一員のようで、父とその女性は子供をもうけたんだけど、秘密を貫いたんだ」
「母を愛していたか父に尋ねたんだ。そしたら『イエス』って言うから『何でこんなことが起きたんだよ?』と聞いたら、『そういうことってあるんだよ』って。父は人として正しいことをしようとしていた」
「彼は謝らず、事実を述べていただけだったけど、そのことには怒ってはいないよ」

ボノは、14歳の時に母親を亡くし、父親は2001年に他界している。

また、同番組でボノは、U2が海外で税金処理をしていたことが、貧困断絶のキャンペーンをしているのに偽善だと物議をかもし非難されたことについても語っている。

「この批判の根本は、もし自身の慈善活動に対して確固とした決意があるのなら、ビジネスの方は上手くないっていう間違った考え方だよ」

そして、税金についてどのように釈明するかと聞かれたボノは、「経費をコントロールするのは会社として信認義務だよ」「僕らのバンドを嫌いになる理由はたくさんある。理由はこのことだけじゃない。僕らたくさんの税金を払ってるんだ。そのことを誇りに思っているよ」と続けた。