
腹をすかせ、赤の他人に「食べ物を買って」と頼んだ男。しかし拒否され腹を立てた結果、とんでもない事件を起こしてしまった。
奇妙な事件の始まりから男の逮捕までの経緯を、『New York Post』などアメリカのメディアが伝えている。
■男性に声をかけおねだり
つい先日のこと、アメリカ・フロリダ州で暮らす男(34)が、人気の高いレストランの前に出没。しかし食事をする金はなかったとみられ、店に入らず近くにいた男性に声をかけた。
「俺に、チキンナゲットを買ってくれませんか」。そうおねだりしてみたが「僕も自分の食べ物を買うお金しかありません」とあっけなく断られ、男は腹を立てた。男性はそのまま店に入ったが、あきらめの悪い男はその場に残り、男性が出てくるのをじっと待った。
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■まさかの展開に
食事を終えレストランから出てきた男性客に、男は再び近寄り声をかけた。しかし今度は片手に銃を持っており、それを男性に向けて「車の鍵を出せ」「お前がつけている金のチェーンもだ」などと脅迫した。
「言うことを聞かなければ、この場で殺されるかもしれない」と考え怖くなったという男性は、命令に従い鍵とチェーンを差し出したとのこと。男はそれらを奪うなり男性の車に飛び乗り、その場から逃走した。
■警察に見つかりカーチェイスに
警察は、男が奪った車をある駐車場で発見。しばらくすると男は車に戻り運転席に乗り込んだが、警察がいることに気づき逃げ始めた。
その後しばらくは車で逃げたが衝突事故を起こし、男はやむを得ず停車。そのまま警察に身柄を確保され、まずは近くの病院に搬送されたと伝えられた。
■あっけない逮捕
軽傷を負い治療を受けた男は、その後に逮捕されたという。武装強盗、カージャックなどに加え免停期間中の運転も発覚したため、これから厳しく裁かれることは間違いない。
実際に「お金がなく困っている」という人は多く、事情があって仕事ができない人、住む場所がなく就職活動ができない人も少なくない。生活全般にわたる困りごとは地域の相談窓口に相談もできるので、自暴自棄にならず、専門家の助けを借りながら問題解決に向け動くべきだろう。
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