ローマが、リール所属のトルコ代表DFメーメト・ゼキ・チェリクの獲得に迫っているようだ。3日、イタリアメディア『スカイスポーツ』が伝えている。

 現在25歳のチェリクは、母国のブルサスポルの下部組織出身。ブルサスポルのトップチームやイスタンブールスポル(トルコ)でのプレーを経て、2018年7月にリールに加入。攻撃力に定評があるプレーヤーで、主に右サイドバックとしてプレー。リールでは公式戦143試合に出場し8ゴール14アシストを記録。2020-21シーズンのリーグ・アン制覇にも大きく貢献した。2018年にデビューを飾ったトルコ代表でも主力として活躍し、ここまで32試合に出場し2ゴールを記録している。

 今移籍市場で、元セルビア代表MFネマニャ・マティッチとセルビア代表GKミル・スヴィラールを、いずれもフリーで獲得するなど積極的な動きを見せているローマ。この度、リールで主力として活躍するチェリクの獲得が決定的になったようだ。

 クラブ間交渉はすでに合意に達しており、移籍金は700万ユーロ(約10億円)ほどになる模様。報道によると、チェリクは現地時間7月3日(日曜日)にローマに到着し、4日(月曜日)にメディカルチェックを受ける予定となっているようだ。契約期間は2026年6月までの4年間になると見られており、近日中に正式発表される見通しだ。

 2021-22シーズンのセリエAでは勝ち点「63」の6位に終わったものの、ヨーロッパカンファレンスリーグ(ECL)では優勝を果たし、22-23シーズンのヨーロッパリーグ(EL)出場権を獲得したローマ。リールで確かな実績を残したチェリクの存在は、ELを戦うクラブにとって戦力アップになるとともに、チームにとって非常に心強いものとなるだろう。

ローマ加入が迫っていると報じられたチェリク [写真]=Getty Images