画像はイメージ

「フルタイム勤務で手取り12万円」と聞いてどう感じるだろうか。IT・通信系の会社に勤める30代後半の女性(北海道契約社員/未婚)は、

「手取り12万円。少ない。週5日、9時から5時まで働いてこの手取りはつらすぎる」

とこぼす。いくら地方在住でも、この手取りではとても生活していけないだろう。そのため女性は現在、実家に身を寄せて暮らしている。(文:福岡ちはや)

※キャリコネニュースでは「手取り20万円以下の人」にアンケートを実施しています。回答はこちらから https://questant.jp/q/6V8RFE22

「自分はもう30半ばで、贅沢言える年でもない」

しかし、いくら薄給を嘆いても給与は上がらない。何か行動を起こすしかないが、女性は転職には乗り気でないようだ。

「自分はもう30半ばで、贅沢言える年でもない。転職を5回以上したが、人間関係と有休の取りやすさは今の会社がダントツでいいので、今から転職というのも……と二の足を踏んでいる」

では副業で副収入を得るのはどうか。女性は「副業OKな会社だが、体力・気力・精神的に副業する余裕などない」という。なすすべもなく、将来への不安だけが膨らんでいく。

「今は実家だからなんとか生きているが、両親ともに65歳以上。年を取って今後が心配になってきた」

と女性は不安を募らせている。

手取り15万8000円の20代男性「日曜日が出勤日になってしまうと14連勤はざら」

手取り15万8000円の20代前半の男性(福島県/サービス系/正社員/未婚)も、「仕事内容にしては(手取りが)少なすぎる」と嘆く。

「日曜日は基本的に休みのはずだが、出勤日になってしまうと14連勤はざら。サービス残業、サービス出勤の塊なので、いくら働いても給料は変わらず。ブラックすぎて言葉にならない」

休みなしで残業代も出ないとなると、確かに手取り16万円未満では働く気力も無くなりそうだ。

そのほか、手取り17万1000円の20代後半の男性(東京都/不動産・建設系/正社員/未婚)からは、

「労働時間と比べると(手取りが)少ない。毎日9時出勤17時退社ならアリだが、8時半出社5時半定時でそこから残業が数時間ある。かつみなし残業なため残業したところで給料は増えない。やってる仕事も1か月研修を受ければできるようになることだし、将来に役立つものはほぼ得られない」

という劣悪な労働環境を嘆く声が寄せられていた。

手取り12万円の30代独身女性「週5日フルタイムで働いてこれはつらすぎる」