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 ソーシャルメディアで最近話題になっている格闘技がある。カー(車)を使った柔術(ジュツ)で、競技者2名が狭い車内で戦うという「カージュツ」だ。

 なぜ、車内なのか?それは護身術として役に立つのか?という疑問はさておき、2020年に誕生したというカージュツはロシア国内でのみ人気のようだ。

 ブラジリアン柔術に基づいているというが、さていったい、どんなルールなのか?

【画像】 車内で行う格闘技「カージュツ」

Car Jitsu 8. Russian Iron: Nikolay Lavrik vs Sergey Zabolotskiy

 カージュツは、ブラジリアン柔術と柔道の黒帯であり、プロの総合格闘技選手として知られているヴィケンティー・ミクヒーヴさんによって発明された。

車内で競争力のある格闘を行うアイデアは、2020年に思いつきました。同年10月以降、友人と一緒に車内という限られたスペースで柔術の応用を実践するために、小さなトーナメントを開催しています。(ミクヒーヴさん)

 さて、そのカージュツのルールだが、ブラジリアン柔術に基づいているという。

 競技者2名は、車の前部座席からスタートする。原則2ラウンドで制限時間は3分間。席はラウンドごとに交代する。

 2ラウンド後同点の場合は、第3ラウンド(制限時間4分間)に持ち越され、競技者は後部座席へ移動する。

 開始時に「はじめ」って言っているように聞こえるけどこれは日本語かな?

Car Jitsu 8. Russian Iron: Evgeniy Papko vs Pavel Zaytsev

 有利なポジションを獲得し、より多くのポイントを得ることを目的として戦う競技者は、シートベルトやハンドル、鏡、座席など車内のあらゆるものを使用することが認められているが、通常の柔術ルール同様、相手を殴ることは禁止だ。

 ポイントは、マウントとバックコントロールごとに4ポイント、腹部への肘攻撃に2ポイントで、最終的に関節技・絞め技によって相手が降参もしくは失神した時点で勝敗が決まる。

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女性にも人気のカージュツ

 通常、ブラジリアン柔術の試合は8m×8mのマット上で行われるが、カージュツは狭い車内の中で行われるため、当然格闘環境は厳しい。

 しかも、車内の物を使って相手を倒すことが許されているため、正直危険でもある。

 だからこそ、楽しく戦うために創造性と戦略性が必要となるカージュツは、そこが魅力的なのか、男性だけでなく女性にも人気があるようだ。

 YouTubeなどのソーシャルメディアでは、車内での熱い戦いが繰り広げられている様子がシェアされているが、今のところこの風変わりな格闘技は、ロシア国内のみの注目に留まっているということだ。

Car Jitsu 5: SJ vs Toast (submission only)

追記:(2022/07/04)本文を一部訂正して再送します。

written by Scarlet / edited by parumo

 
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車の車内で戦うための柔術「カージュツ」