2日に発生したKDDIの通信障害の影響を受け、多くの人々が混乱する事態となった先週末。週が明けた4日以降、データ通信は概ね回復するも、音声通話が利用しづらいなどのケースも散見されていた。

そうした状況の中、一部のクレーマーたちの「信じがたい行動」がネット上で話題になっているのだ。


■もう一度今回の状況をおさらい

KDDI張り紙

前述の通り、今回の障害は2日午前1時35分ごろからau、UQ mobilepovo携帯電話およびau回線利用事業者で発生し、全国的に音声通話やデータ通信が利用しづらい状況となり、大きな混乱を引き起こす事態に。

翌3日にはKDDI代表取締役社長・髙橋誠氏らが記者会見に臨み、障害に関する詳しい説明がなされ、4日16時にはauの公式ツイッターアカウントより「現在、音声通話・データ通信含め全国的にほぼ回復しています」とアナウンスがされるなど、事態は収束に向かっている。


関連記事:ゆきぽよ、au通信回線の復旧に歓喜 「直ってよかった」と安堵の声

■全国でクレーマーが…

携帯電話およびスマホに関してはもはや所有していることが当たり前になり、わざわざ「一人一台持つ時代」などと説明をすること自体が憚(はばか)られるような風潮すらある昨今。

もはや水道、ガス、電気と何ら変わらないインフラとして認識されていることと思うが、それだけの大きな影響力ゆえに、今回の通信障害に大きな憤りを覚える人も少なくないようなのだ。

もちろん正当な理由、観点からKDDIに対して異議を唱える人も少なくないのだが、中には「クレーマー」という言葉すら生温く感じられるような、あまりにパワー系過ぎるクレームも見られ…。

■実際身近ににいそうだから怖い…

今回の通信障害の影響を受け、クレーマーらが真っ先に矛先を向けたのが、全国のauショップおよび「お問い合わせセンター」である。

au公式サイトでは4日18時時点でも「現在、通信がしづらい状況についてお問い合わせを多くいただいており、窓口が大変込み合っております」という説明が表示されており、完全復旧の兆しが見られた後も多くのユーザーへの対応に追われていたことは想像に難くない。

auショップ

そんな中、ツイッター上では「この状況でauショップクレーム入れに行ってるやつは何考えてるんだ?」「クレーム入れたからって電話が繋がるようになるワケではないのに…」「全体的なシステムトラブルと、auショップの店員さんは関係ないですよ」といった穏健派な意見と、「ユーザーからしたらショップもauだから関係ないでしょ」「クレーム対応をするのも業務のうち」「ショップクレームを入れるのはユーザーとして当然の権利」などの過激派による意見がぶつかり合う地獄のような様相を見せていたのだ。

実際にauショップに長蛇の列ができ、クレームを入れている人物の姿を見たという声はもちろんだが、中には「auショップに行くだけまだマシ。本当にヤバいやつはドコモショップに行って『同じ携帯会社だろ、分からんのか!』くらいのクレームを入れる」という妙にリアルかつ、斜め上のフォローを入れるユーザーも見られ、クレーマー界のパワーバランスインフレしまくっている事実を感じさせる。


■逆に「株を上げた」という意見も

しかし、企業や人物の真価は、非常時や有事にこそ問われるもの。

現に髙橋社長は前出の記者会見にて「飾りだけの代表が出席した記者会見」にありがちな、周囲の人物に状況を説明させ、自身はただ平謝りに終始する…といった醜態を晒すどころか、今回のトラブルに関する説明および分析を、終始冷静な態度で対応してみせたのだ。

そのため、今回の通信障害での最も大きな損失は「携帯電話およびスマホを使用できなかった時間」でなく、「非常時に毅然とした姿勢を崩さなかった髙橋社長の解任」になるのでは、と不安の声を漏らす人も少なくない。

・合わせて読みたい→9歳男児が2700キロの空の一人旅決行 「気付かれずに飛行機に乗る方法」を自ら検索

(取材・文/Sirabee 編集部・秋山 はじめ

au通信障害、真のクレーマーが向かう先は… 常人を置き去りにした理論がパワー系すぎる