女優の永野芽郁が主演を務める新ドラマ『ユニコーンに乗って』(TBS系/毎週火曜22時)が7月5日よりスタートする。本作は、スタートアップ企業を舞台に、仕事に恋に真っすぐ生きる主人公たちの成長を描く“大人の青春”ドラマ。出演する永野、西島秀俊杉野遥亮にインタビューすると、初共演となる3人が互いの印象や、本作で演じる役との共通点、大人になって青春を感じたエピソードを明かしてくれた。

【写真】明るく前向きな若きCEOを熱演する永野芽郁を西島秀俊&杉野遥亮も絶賛

永野芽郁の明るさを西島秀俊杉野遥亮が絶賛

――TBS火曜ドラマは若い女性を中心に人気を集める枠ですが、本作への出演が決まったときのお気持ちを教えてください。

永野:恋にキュンとしながらお仕事も頑張る女性の主人公は、すごく憧れでもあって。自分も楽しみに見ている枠だったので、すごくうれしかったです。

西島:いろいろな大変なことがある今の時代、僕は前向きで楽しいドラマに参加したくて。企画書や準備稿を拝見して、登場人物たちが夢に向かっていろんな困難を乗り越えて進んでいく、特に若い方たちに楽しんでいただける作品だったので、ぜひ挑戦したいと思いました。 

杉野:僕は「スタートアップ企業」について知らないことも多いのですが、今回の作品は誰かの背中を押せるポジティブなものがお届けできると感じたので、とてもうれしく思いました。

――初共演になりますが、お互いの印象は?

永野:西島さんは小さい頃にお会いしたことがありましたが、その時とても優しく受け入れて下さって。その部分は変わらず、何を言っても受け止めてくださるし、撮影現場も引っ張ってくれるのかなと。甘えようかなと思っています(笑)。杉野さんは最初、寡黙な方なのかとイメージしていましたが、想像していたよりも壁がなくて。これから役同士の関係性がすんなり作れるんだろうなって感じています。

西島:永野さんは、明るくて前向きですね。ポスター撮影は早朝から突風が吹く過酷な中での撮影でしたが、楽しく撮影できて。このドラマの主役にふさわしい方だなと思います。杉野くんはすごく真面目で、いろんなことを考える繊細さもありますが、それ以上に天然の部分があって楽しいです(笑)。他のキャストさんも、若手の中でもかなり個性派が集まっている印象で、皆さんとの共演がすごく楽しみですね。

杉野:永野さんの明るさは、イメージ通りでした。西島さんは最初ちょっと怖い方なのかなと思ったのですが、すごく頼もしくて、優しさを感じています。

――教育系スタートアップ企業「ドリームポニー」の若き女性CEO・成川佐奈(永野)のもとに、ある日突然、会社の雰囲気とは全く異なるおじさんサラリーマン・小鳥智志(西島)が部下として転職してきたことで物語が動いていきます。演じるキャラクターに共感した部分は?

永野:やると決めたことをやり遂げるところは、佐奈と似ている気がします。作品に入ったら、どれだけ大変でも絶対にやり遂げないといけない。そのためには自分がどう準備するかということでもあって、そこは佐奈と通ずる部分がありますね。

西島:小鳥は40代後半ですが、自分の夢を追いかける男性。僕は51歳ですけど、いまだに夢があってそこに向かってやっているので、そういう部分は合っていますね。

杉野:須崎功は、佐奈と「ドリームポニー」を起業し、最良のビジネスパートナーとして一番近くで苦楽を共にしてきた役どころ。僕は須崎を等身大に感じていて、いろいろ模索したり、自分の進む道がまだ決まってない感じはすごく共感できました。右往左往している感じを表現できたらと思っています。

――永野さんは佐奈を演じる上で、ビジュアル面にこだわりはありますか? また、社長という役作りで意識していることは?

永野:今回、佐奈のビジュアル案が明確にあったので、そこから逆に役を作り込んでいきました。ビジュアルは、今までやってきた役とは全然違うテイストの女の子になっていますね。また、佐奈は社長感の強い“社長”ではないので、役作りは特にしてないです。ただ起業するのは簡単なことではなく、知識や決断力、勇気など、いろんなものもが合わさっていると思うので、そこで感じる芯の強さは常に大事にしながら演じたいです。

永野芽郁西島秀俊杉野遥亮が立ち上げたい会社とは?


――もしご自身が会社を立ち上げるなら、どんな会社を立ち上げたいですか?

永野:私は動物が好きなので、動物が幸せに過ごせる手伝いができる会社がいいですね。お留守番しているワンちゃんや猫ちゃんがいっぱいいるので、そういう子たちが預けられるペットホテルのような場所を作りたいです。

西島:映画が好きなので、映画館かな。僕が子どもの頃は、テレビで古い映画を見る機会が多かったですが、今は見る機会があんまりないので、そういうのをかけたいです。

杉野:僕は地方への移住支援をする会社です。この前、地方で撮影したときに、自然があっていいなって思って。民泊とかもいいですね。

――「ドリームポニー」は企業して3年が経ち、苦戦している状況ですが、ご自身が苦しんでいるときの向き合い方は?

永野:とことん向き合いますね。どうしたらいいかという改善策を一生懸命考えたり、周りの皆さんと話して力を借りながら、今まで突破してきました。

杉野:基本、自分で頑張るタイプですが、どうしようもないときは、マネージャーや家族、親友など信頼している人に頼ります。

――本作では大人の青春物語を描きますが、大人になってから青春を感じたエピソードは?

永野:天気がいい日にみんなでドライブ行った時に、「青春かも」って思いました。大人になったからこそ車の運転ができるようになったし、出かけた場所も近所ではなく、遠方だったことは、大人になった瞬間だなと感じます。

西島:僕は中高の同級生と久しぶりに集まった時に、20年以上前に行ったバーがまだあるのかなという話になり、みんなで行ったらまだあって。レコードがあり、リクエストしたら曲をかけてくれるんです。いい思い出ですね。

杉野:一人旅ができるようになった時は、胸が熱くなりました。その時は、箱根に行きました。山菜ご飯をおいしいと思え、大人になったなと感じました。

――最後に本作の見どころを含めて、視聴者の皆さんにメッセージをお願いします。

永野:頑張る一方で、このままこの道を進んでいいのかと悩んだりすることもあると思うんです。そんな方たちに共感してもらったり、一緒に頑張ろうと思ってもらえるような前向きなドラマが作れたらいいなと思います。すてきなキャストの皆さんと、明るく前向きな夏らしいドラマを作るので、楽しみに待っていてください。

西島:仕事に恋に頑張っている皆さんを後押しするような、楽しくてちょっとジーンとするすてきなドラマになると思います。仕事から帰ってきた後に、楽しんでいただけたらうれしいです。

杉野:僕は小鳥さんの価値観が、すごくすてきだと思っていて。すごく心で生きている感じがカッコいいんです。いろんな価値観が描かれているので、いろんな世代の方に観てほしいです。いろんな気付きや、心を動かせたりするような作品をお届けできるように頑張りたいです。

(取材・文:高山美穂)

 火曜ドラマ『ユニコーンに乗って』は、TBS系にて7月5日より毎週火曜22時放送(初回15分拡大)。

ドラマ『ユニコーンに乗って』ポスタービジュアル (C)TBS