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寿命迎えた駆動用バッテリーを再利用

欧州を中心にクルマの電動化が急速に進む中で、最も疑問符がつきやすい課題の1つは充電インフラだろう。

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民間企業や政府は、100年かけて進化した給油所ネットワークのように、アクセスしやすく信頼性の高い急速充電ネットワークを構築しようと懸命に努力しているが、その前に大きな課題が立ち塞がっている。

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排出ガス規制が強化される欧州では、EVへの乗り換えが徐々に進む一方で充電インフラの問題も表面化している。

道路を走るEVの増加に対応するため、十分な数の充電器を備えた公共施設を展開することも重要だが、その地域の電力供給もそれに追いつかなければならない。ある場所に新しい充電器を設置しても、それに合わせて新しい電力供給網があるとは限らない。そこで、EVの電源として耐用年数を迎えた中古バッテリーは、大きな変化を生み出す可能性がある。

ありがたいことに、改善のアイデアも出てきている。英国では6月15日、充電ハブ「Monks Cross HyperHub」がヨーク市にオープンした。ABBの175kW超急速充電器4基と50kW充電器4基、そして7kW充電器30基が設置されている。このハブは、ヨーク市とEvoEnergy社の共同開発によるもので、175kW充電器は、将来的に高性能BEVが普及した際に350kWにアップグレードすることが可能だ。

Monks Cross HyperHubで使用する電力は、主に電力網から得られる再生可能エネルギーである。しかし、ソーラーパネル付きの屋根が利用者を雨から守るとともに、そこで発電された電力がテスラの蓄電池「パワーパック」に蓄えられ、地域の電力ネットワークを補強する。ヨーク市には、今年中にさらに2つのハブがオープンする予定だ。

一方、アウディはすでにドイツニュルンベルクで、自宅で充電できないユーザーを対象とした「都市型充電コンセプト」の試験運用を成功させている。この充電ハブには6基の超急速充電器が設置され、事前に予約することができる。従来のシステムと異なるのは、電力を自給自足できることだ。

EVから回収したリチウムイオンバッテリーが再利用されており、キューブ型のコンテナに合計約2.45MWhの蓄電容量を備えている。使用するのはグリーン電力のみで、比較的小規模な200kWで地域の電力網からトリクル充電を行い、電力供給の負荷を軽減し、速度低下を回避する。また、屋根に設置された30kWの太陽光パネルも蓄電に寄与している。

ルノーによると、リチウムイオンバッテリーの寿命は10~15年。その後は、容量の75%程度を維持するため、充電サイクルが穏やかな充電ハブで再利用した場合、あと10年は大丈夫だろう。そして、寿命が来た後は、フォルクスワーゲンのようなリサイクル工場で、レアアースなどの素材を取り出すことができるようになる。


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