スカート・制服

イギリスノーフォークのとある高校で新しく導入された、夏用の制服に関する規則が非難を浴びている。『The Sun』や『METRO』などの海外メディアが報じた。


■「平等な」校則?

ノーフォークにあるウィモンダム高校の男子生徒の間では、毎年「夏の間は暑すぎて、長いズボンを履くのが不快だ」という声があがっていた。

これを受けて同学校は、短パンを許可するのではなく、男女ともに長ズボンかスカートを着用させるという「性別にとらわれず平等な」方針を打ち出した。

校長は学校のウェブサイトで、「生徒の服装が性別に関係なく、自由になります。(この方針を)誇らしく思います」と伝えた。


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■保護者からの苦情

しかし、生徒の保護者たちからは「勝手な多様性を押し付けるな」といった多くの苦情が寄せられた。

また「夏に長ズボンを履くと熱がこもるので、安全じゃないと思う」と心配する声から、「誰でもスカートか短パンかを選べるようにすることが平等ということでは?」「女の子だって、夏に短パンを履きたいと思ってるはず」という声もある。

男子学生がスカートを履くこと自体には肯定的でも、選択肢がスカートか長ズボンの二つしかないことに違和感を感じる保護者が多いようだ。

■学校の対応は「ひとまず」

保護者からの声を受け、校長は「ひとまずは、男女ともスカートや長ズボンを着用できるというこの性別にとらわれない校則を適用します」「また、ブレザーを1年中着なくてはならないという校則も変更していきます」とコメントした。

短パンについては、「現在の財政状況では、今すぐに変更することはできません」とし、時間をかけて徐々に校則を変更していくことを約束した。


■「馬鹿げた方針」の声

この不自然な校則は、保護者だけでなく、報道を目にした人々からも非難の声が多く寄せられた。

例えば「嘘でしょ? 完全に狂ってる…」「保護者たちは団結して、短パンをはいても良いという校則を適用させるべき!」「馬鹿げた方針だ。スカートや短パンは男女どちらでもOKにして、学校は教育に力を入れてほしい」といった声がある。

昨今では、性別に関係なく服装を選ぶ人が増えてきている。その風潮がルールとして適用されてしまうと、より不自由に陥ってしまうようだ。

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(文/Sirabee 編集部・広江おと

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