シルべスター・スタローン、76歳の誕生日となる本日、『ロッキー4 炎の友情』(85)をスタローン自身が再構築し、42分の未公開映像を加えた新ロッキーシリーズ『ロッキーVSドラゴ:ROCKY IV』が8月19日(金)より公開されることが決定。あわせて、スタローンのコメント、ポスターおよび予告映像が解禁となった。

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本作は、スタローン自身が監督、脚本、主演を務めたシリーズ4作目『ロッキー4 炎の友情』を未公開シーン、4Kデジタルリマスター、ワイドスクリーン、5.1chサラウンドで再構築したもの。長い間、本作を自身の理想とする形に作り直したいという想いを持っていたというスタローンは、コロナ禍にできた時間を利用し、未使用シーン、音声トラック、劇伴にいたるまで何百時間もかけて全ての要素を再検討。そして、王者ロッキー(スタローン)、元王者アポロ(カール・ウェザース)、殺人マシーン・ドラゴ(ドルフ・ラングレン)らファイターたちの闘いまでの道のりに焦点を当てながら、物語を再構築した。全米公開から35周年となった2020年に、新作と言っても過言でない新たな「ロッキー」を誕生させた。

今回到着したポスター画像はそれぞれの国を背負いリングで戦うロッキーとドラゴの姿を捉えた躍動感あふれるデザインに。また、予告編では、アポロロッキー、そしてドラゴとそれぞれのファイターのバックグラウンドとともに、ロッキーとドラゴが最後の戦いへ臨む様子が描きだされている。ワイドスクリーンになり一層大きくなったファイターたち、新たに明らかになる彼らの道筋に期待が高まる映像に仕上がった。

あわせて到着したコメントでスタローンは「ドラマの中身に重点を置きたかったんです。登場人物の心に注目して、より感情的に、より責任感を持って。何故このシーンを使っていない?当時の俺はなにを考えていたんだ?と凹むこともありました。いま考えると使うべきシーンは明確ですから。当時の自分の人生観に疑問をもちました(笑)」と当時を振り返りながら、本作の製作について語っている。

スタローンが本当に伝えたかった新たなロッキーとはどのようなものなのか?現在は配信予定もなく、8月19日(金)より映画館のスクリーンのみで楽しむことのできる作品となっている。『トップガン』(86)とともに1980年代アクション映画の金字塔となった「ロッキー」シリーズをぜひこの機会に体験したい。

<キャストコメント>

シルベスター・スタローン(監督、脚本、主演)

「ドラマの中身に重点を置きたかったんです。登場人物の心に注目して、より感情的に、より責任感を持って。何故このシーンを使っていない?当時の俺はなにを考えていたんだ?と凹むこともありました。いま考えると使うべきシーンは明確ですから。当時の自分の人生観に疑問をもちました(笑)。前の『ロッキー4』を作ったころの僕は、いまよりかなり薄っぺらでした。今回、新たに『ロッキーVSドラゴ』として生まれ変わった。タイムマシンに乗るようなこのチャンスを得たことに感謝しています。オリジナルが作られてから35年の間に、僕はたくさんのことを経験し、生きてきました。僕は変わったし、映画も変わった。そして、この作品は『ロッキー』に関わった全ての人に敬意を示しています。『ロッキー』はCGも特撮も使っていません。それでも『ロッキーVSドラゴ』は一層大きくなりました。オリジナルは1:85でしたが、今回はワイドスクリーン。音楽も新たな手法で編集されて、4チャンネルが100チャンネルになっているんです。俺は耳がおかしくなったのか?と信じられないくらいです(笑)」

文/鈴木レイヤ

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