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自民党の生稲晃子候補(写真:時事通信

《NHK「第26回参議院選挙 候補者アンケート」への私の回答に不備があり申し訳ありませんでした。》

6月28日、自身のツイッターに動画をアップしてこのように謝罪したのは、7月10日に投開票が行われる参院選で、自民党から出馬している元「おニャン子クラブ」メンバーの生稲晃子氏(54)。

生稲氏のNHKの候補者向けアンケートのほとんどが無回答だったこと対し、ネット上で批判が殺到。謝罪する事態となったのだ。

生稲氏の選対広報担当を務める自民党の川松真一朗都議によると、アンケートへの「無回答」は事務局責任者の処理ミスで本人は回答を出していたという。

そうした騒動も冷めやらぬなか、生稲氏の別のアンケートに新たな疑惑が。今度は他候補と回答が酷似していると波紋を呼んでいるのだ。

疑惑が生じたのは、7月5日東京新聞朝刊に掲載された「コロナ対応の緩和」についての質問に対する生稲氏の回答。その内容は以下の通り。

新型コロナは致死率や重症化率が高く、さらなる変異の可能性もあり、5類にすると、入院措置をはじめ健康状態の報告・把握、外出自粛等の要請ができなくなります。今後の状況等を踏まえつつ、適切に対応していきます》

実は、この内容が同じ紙面に掲載されていた、自民党候補者の朝日健太郎氏(46)のものと酷似しているというのだ。朝日氏の回答は以下。

新型コロナは致死率や重症化率が高く、さらなる変異の可能性もあり5類にすると入院措置をはじめ健康状態の報告・把握・外出自粛等の要請ができなくなってしまう。今後の状況等を踏まえつつ適切な対応をすべきだ》

確かに見比べてみると、語尾や句読点の個数が違うほかは一字一句同じだ。

紙面に二つの酷似した回答が並んだことに対し、SNS上では“ほぼほぼコピペ”、“いくらなんでも同じすぎ”と批判が相次いだ。

一体なぜ、生稲氏と朝日氏の回答が酷似しているのだろうか? 生稲氏の選挙事務所に問い合わせたところ、担当者より以下のような返答を得た。

「回答を作成する上で、間違いがあってはいけないので党の専門的な部分に確認しました。朝日先生のことはわからないので推測ですが、同じように確認をされたのかもしれません」

所属する自民党に確認しながら回答を作った結果、似た内容になったという。また、酷似していることについての見解を求めたところ、回答は得られなかった。