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価格が上がり続けるのはおかしい 英で引き下げ求める声

英国のガソリン価格は6月、卸売価格が1か月で1L当たり10ペンス(約16円)低下したにもかかわらず、販売価格は過去最速ペースで上昇している。

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英国では、ガソリン1Lあたりの平均販売価格は174.84ペンス(約281.9円)から191.43ペンス(約308.6円)と、5月末に比べ平均16.59ペンス(約26.7円)高くなっている。一方、軽油の価格は183.43ペンス(約295.7円)から199.05ペンス(約320.9円)と、15.62ペンス(約25.2円)上昇している。

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英国では燃料税の引き下げを求める抗議デモも発生している。

つまり、タンク容量55Lの一般的なファミリーカーにガソリンを入れた場合、満タン105.29ポンド(約1万6970円)かかることになる。これは1か月で9.12ポンド(約1470円)、つまり毎日30ペンス(約48円)ずつ上昇していることになる。

今年初め、ガソリン平均販売価格は145.55ペンス(約234.7円)、軽油は148.75ペンス(約239.8円)だった。英国の消費者の負担が大幅に増えていることは確かだが、気になるのは卸売価格の動向である。

英国自動車協会(通称AA)によれば、ガソリンの卸売価格はエリザベス女王即位70周年記念式典(6月2日~5日)以降下がり始め、1バレル/160Lあたり107.87ポンド(約1万7393円)を記録したそうである。

それ以来、2週間以上にわたって1Lあたり少なくとも5ペンス(約8円)下がり続け、先週は6月上旬の過去最高値から10ペンスも安くなっているのだ。原油の需要増と、ロシアウクライナ侵攻による供給不安が相まって、卸売価格が高騰しているのは既報の通りである。

AAの広報担当者ルーク・ボスデット氏は、「国民がホリデーシーズンに向かう中、燃料業界はガソリン価格を引き下げられるはずなのに、そうしないのは言語道断です」と述べた。

AAと王立自動車クラブ(通称RAC)は、卸売価格の低下を反映した価格引き下げを小売業者に求めるとともに、現在1Lあたり約85ペンス(約137円)を占める燃料税の引き下げを政府に再度要求している。

リシ・スナック財務大臣は3月、燃料税を1Lあたり5ペンス引き下げた。しかし、RACは現在、無鉛ガソリンの平均価格が燃料税引き下げ発表の翌日より1Lあたり26.84ペンス(約43.2円)高く、さらに対策を講じる必要があると述べている。

RACの広報担当者サイモンウィリアムズ、「この4週間、販売価格が上がり続けていることは理解しがたい」と話す。

「6月には、小売業者の燃料卸売価格が下がったにもかかわらず、ガソリン価格が上がらなかった日は1日もありませんでした。生活費の圧迫がますます深刻になっている今、ドライバーが給油所で信じられないほど不当な扱いを受けていることは間違いありません」

「政府は曖昧な言葉だけでなく、ドライバーの味方であることを示すために、明確な財政支援策を実行に移すことが強く求められています」

5月、英国の議員たちは、価格上昇を食い止めるために燃料税を2年間40%削減する案をめぐり、激しい議論を展開した。この案は、労働党のトニア・アントニアッツィ議員が、10万人以上が署名した燃料税引き下げを求める請願書に基づいて議会に提出したものである。

アントニアッツィ議員はこう述べている。「ドライバーを助けるための取り組みが非常に軽んじられています。わたしにとって、これは生活費の圧迫(家庭用エネルギー価格の上昇、食品価格の上昇、記録的な燃料費高騰など)が英国市民に与えている影響について、政府が全く考えていない証拠です」


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