シリーズ10年ぶりのTVアニメ化となる「新テニスの王子様 U-17 WORLD CUP」(毎週水曜夜0:00-0:30、テレビ東京ほか)の放送が、7月6日から始まった。主人公の天才テニス少年・越前リョーマをはじめ、各国代表選手がU-17W杯(アンダーセブンティーンワールドカップ)に挑む本作。第1話から随所に見られた“テニプリ”らしさにTwitterでは称賛の声が見られた。(以下、ネタバレが含まれます)

【画像】U-17日本代表には幸村精市や真田弦一郎の姿も

■リョーマがアメリカ代表、手塚がドイツ代表に

シリーズ最新作は規範を破ってU-17日本代表合宿を退去させられたリョーマが、兄の越前リョーガの誘いでアメリカ代表の合宿に参加する場面から始まる。小柄なため他の代表候補選手に軽んじられ因縁をつけられるリョーマだったが、テニス勝負では圧倒しっぱなし。暴走機関車マックスウェルを含む23人を連続で退けたリョーマの名台詞「まだまだだね」にTwitterは湧いた。

合宿所での大活躍でリョーマがアメリカ代表に選ばれる一方、プロになるためドイツに渡ったリョーマの先輩・手塚国光は現役プロ選手のユルゲン・バリーサヴィチ・ボルクとラリーを行う。ボルクに厳しく指導されながらも、手塚はボールの回転によって相手の返球をコース外に出してアウトにする“手塚ファントム”などを披露しながら応戦。ハイレベルな攻防を目の当たりにしたスポンサー会社の会長は手塚にプロ契約を持ちかけようとするが、ボルクは「我々と共にU-17W杯で制したあとで」と断ってしまう。

■ボールは割れるもの

第1話のオープニングはOVAシリーズ「vs Genius10」を振り返る特別版だったが、そこで顔見せしていた日本代表の面々がBパートでは続々と登場。U-17W杯の開催地であるオーストラリアに、主将の平等院鳳凰率いる日本代表メンバーをはじめ、各国の代表選手が集う。大石秀一郎はクジW杯前のエキシビジョンマッチとなるプレW杯の組み合わせ抽選に参加するものの、持ち前のクジ運のなさから初戦の対戦相手は大会9連覇中という王者ドイツに。それでも平等院は「よくやった、タマゴ坊主」と大石を褒め、その他のメンバーもリョーマや手塚をはじめとするライバルを倒し、世界一になろうと奮起する。

初回の最後は夜に練習するリョーマの姿をフィーチャー。リョーマが壁打ちを繰り返すうちに、その激しさのあまりボールはきれいに割れてしまう。この“パックリ”はアメリカ代表合宿での練習でも見られ、この回2度目だったが、作中世界では珍しくない現象なのか特に目立った言及はなし。しかしTwitterでは今後の激戦を予感させる締めくくりに多くのツッコミが見られた。

■エンディング後には嬉しいおまけコーナーも

ノリノリのエンディングや次回予告のあとには、ミニキャラクターによるおまけコーナーがスタートした。今回は抽選会でやらかしてしまった大石と“コート上の詐欺(ペテン)師”仁王雅治がちょっとしたやり取り。人気キャラクターの多いアニメだけに、今後もさまざまなキャラクターがここでその個性を発揮してくれるのを期待させられる内容だった。

まだU-17W杯前のプレW杯すら始まっていない段階ながら、驚きの展開と絶妙なツッコミどころという独自の魅力を存分に発揮した「新テニスの王子様 U-17 WORLD CUP」第1話。その健在ぶりに、視聴者も「やっぱり面白すぎる」「期待を裏切らない」「前作見てないとか関係ない」と大満足のコメントを寄せていた。ドイツ代表との戦いが始まる第2話「プレW杯」は7月14日(水)に放送される。

「新テニスの王子様 U-17 WORLD CUP」が放送スタート/(C)許斐剛/集英社・NAS・新テニスの王子様プロジェクト