アストン・ビラ移籍が決定したブラジル人DFジエゴ・カルロス(29)がセビージャにエモーショナルな形で別れを告げた。

ジエゴ・カルロスは2019年7月にナントからセビージャへと完全移籍で加入。センターバックの主力として公式戦136試合に出場し6ゴール1アシストを記録。加入1年目の2019-20シーズンにはヨーロッパリーグ(EL)制覇に貢献していた。

しかし、以前からプレミアリーグ行きの可能性が取り沙汰されていた29歳は、先月1日に2600万ポンド(約42億3000万円)と言われる移籍金で、アストン・ビラへの完全移籍が決定していた。

夏季休暇を終えて、アストン・ビラのプレシーズントレーニングに合流する予定のジエゴ・カルロスだが、その前に愛する古巣に最後の別れを告げるため、セビージャのクラブハウスを訪問。そして、7日にスポーツディレクターを務めるモンチ氏同席の下でお別れ会見を実施することになった。

ブラジル人DFは今回の会見で、時おり涙を浮かべ声を詰まらせながらも、3年を過ごした古巣への熱い思いを語った。スペイン『スポルト』が伝えている。

「自分をフットボーラーとして、そして人間として成長させてくれたセビージャに感謝する。セビージャは僕の人生の物語を変えたんだ。彼らが自分のためにしてくれたことに感謝したい。このクラブやファンに対して、SNSを通じて別れを告げるには十分ではないと思っていたんだ」

ヨーロッパリーグで優勝したことは、ブラジルでのオリンピック(東京五輪)の金メダルよりも価値がる。僕はプレーヤーとしてここを去るけど、セビジスタとしてここに残る。この街で息子が生まれたことも、とても嬉しかったよ。とにかく、僕はここですべてを学んだんだ」

「僕はフットボール面の理由でここを離れる。セビージャはいつでも自分の家だけど、僕は新しい挑戦に臨むことが好きなんだ」

また、同席したモンチ氏は17年前に同じ場所で別れの挨拶を行った元ブラジル代表FWルイス・ファビアーノを引き合いに出し、「今日はこれまでで最高のブラジル人センターバックの1人が去る」とコメント。これまでのクラブに対する献身への感謝と共に、今後の成功を祈っている。

サムネイル画像