今井翼が、7月8日に都内で行われた初主演映画「TELL ME ~hideと見た景色~」の公開初日舞台あいさつに登場。塚本高史、JUON、細田善彦、川野直輝と共に、無事に公開を迎えたことへの万感の思いなどを語った。

【写真】にっこり笑顔で手を振る今井翼らキャスト陣

同作は、X JAPANのギタリストで、ソロアーティストとしても活躍していたhideの遺した音楽を世に届けるため奮闘する弟と仲間たちの軌跡を描く物語。今井は、hideの弟で駆け出しのマネジャー・松本裕士を演じる。

■現場でも常にhideさんを思いながら過ごしていた

今作が映画初主演となる今井は、公開初日を迎え「今日こうして初日を迎えられたこと、こんなにもたくさん集まってくださり、本当にうれしく思っています。短い時間ですが最後までよろしくお願いします」と安堵(あんど)の表情であいさつ。

上映後の舞台あいさつということで、今井は実際に映画を見た時の感想を聞かれ「今日が初日ですけど、僕もう6回くらい家で見ているんですよ。現場でも常にhideさんを思いながら過ごしていたんですけど、何度見てもhideさんをすごく近くに感じましたね」としみじみ明かす。

■皆さんの表情を見て安堵

続けて「1人1人がhideさんを思って撮影していたんですけど、その思いが集結したということの喜びというか、感慨が僕の中にすごくありました。決して押し売りではありませんけど…(笑)、僕はつい何回も見てしまいましたね」とちゃめっ気まじりに語り、「今日が初日ですから、僕もこの日を迎えるにあたってドキドキして。裕士さんの思いと同じように期待と不安があったんですが、皆さんの表情を見て、安堵している自分がいます」と、丁寧に今の心情を吐露した。

また、今井演じるマネジャ-・松本の先輩であるチーフマネジャー・児玉役の細田は、年齢的には今井より年下ということで「中学生くらいの時から今井さんを見ていて、その人の先輩役って非常に戸惑いを感じながらやっていました」とこぼし、今井は「いやいやいや。(普段は)すごく謙虚な方なんですけど、劇中では本当に嫌になるくらい厳しい役でした」と苦笑い。

さらに、細田は「今井さん演じる裕士にとって、ちょっとした壁にならないといけないんですけど、僕は中学のころから今井さんを見守っていました…というのを沸々と思いながらやっておりました」といろいろな思いの中で演じていたことを告白。それを感じさせない演技を見せた細田に対し、今井は「役者ですから。そこはプロですよね」と演技を称賛していた。

最後にキャストを代表し、今井は「皆さんそれぞれの感じ方があったと思います。僕らも常にhideさんを思いながら現場で収録を重ねて、こうして作品を完成させることができました。僕が言うのもおこがましいですけど、今この時代にあらためてhideさんの思いを共有できることをうれしく思います。帰り道、作品とhideさんという存在の余韻を感じながらお帰りいただけたらうれしいなと思います。本当に今日はありがとうございます」と感謝を述べ、締めくくった。

◆取材・文・撮影=ブルータス海田

今井翼が初主演映画「TELL ME ~hideと見た景色~」の公開初日舞台あいさつに登場 / ※ザテレビジョン撮影