Amazonは、イギリスで最初の「マイクロモビリティハブ」を立ち上げた。これにより、数千台分の配達用トラックを電気カーゴバイクと徒歩に置き換えるという。プロジェクトは、Amazonが2030年までに配送の50%をカーボンニュートラルにするという気候目標を達成する取り組みの一環だ。2020年、パンデミックロックダウン中に売り上げが急増したことに伴い、Amazonの炭素排出量は19%増加していた。

(参考:【写真】Amazonの「電動ミニトラック」

 同社は、ハックニーのロンドン特別区からスタートし、すでに運用を開始している電気自動車での配送に加えて、徒歩と電動カーゴバイクで年間100万個のパッケージを配送するとしている。カーボンニュートラルな配達は、まずはロンドンの超低排出ゾーンの10分の1以下に当たるエリアでのみ行われる。このゾーンでは、車両が生成する排出量に基づいて料金が請求されるため、電動自転車電気自動車は無料だ。

 Amazonは、今後数ヶ月で追加のハブのオープンを計画中とのこと。同社はすでにイギリスで1000台の電気配達用バンを運用しており、今年後半にはアメリカでもリヴィアン製の新しいバンのラインナップを導入予定だ(リヴィアンの生産能力によるため、導入台数は未定だ)。

 電動カーゴバイク、特にミニトラックのように見えるようなデザインは、環境への配慮が急務の配送会社で人気が高まっている。FedExはロンドンでもe-bikeを使用中で、Domino’sはRad Power Bikesと提携していくつかの都市でピザを配達している。シアトルではカーゴバイクのUPSが使用され、ドイツの配送会社DPDはe-バイク風に見えるミニトラックの導入を検討中だ。ニューヨーク市では、e-バイクのほとんどをフードデリバリーサービスの配達員が独占的に使用している。

 Amazonは、電動アシスト車の詳細を明らかにしなかったが、どうやら従来のカーゴバイクのルックスとは大きく異なるDPD製のミニトラックやUPSが使用している四輪の「eQuad」配送車両のように見えるものを使用するようだ。

source
https://www.theverge.com/2022/7/4/23194412/amazon-ebike-walking-delivery-london-hub
https://www.geekwire.com/2022/amazon-rolls-out-fleet-of-e-cargo-bikes-to-make-deliveries-in-the-uk/

(文=畑ともみ)

Amazonより