明治安田生命J1リーグ第21節が9日と10日に行われた。

 首位の横浜F・マリノスセレッソ大阪と対戦。鬼門の敵地で2点を先行される苦しい展開となったが、終盤に相手が退場者を出すと、その場面で獲得したPKでレオ・セアラが1点を返す。さらに後半アディショナルタイム2分にレオ・セアラが同点弾をマーク。横浜FMの連勝は「6」で止まったが、貴重な勝ち点1を持ち帰ることに成功した。

 2位鹿島アントラーズ北海道コンサドーレ札幌とスコアレスドローに終わり、横浜FMとの勝ち点差「5」は変わらず。3位川崎フロンターレはホームでガンバ大阪に4-0の快勝を収め、1試合消化の多い横浜FMとの暫定勝ち点差を「7」に縮めた。

 ヴィッセル神戸は敵地でジュビロ磐田と対戦。終盤に大迫勇也がPKを決めて先制し、この1点を守り切って残留争いの直接対決を制した。神戸は3連勝で16位に浮上し、3連敗となった磐田が入れ替わりで自動降格圏に転落した。

 清水エスパルスは敵地で名古屋グランパスと対戦。38分、カルリーニョス・ジュニオのグラウンダークロスにペナルティエリア手前で合わせた西澤健太がゴール右下へと流し込み、先制に成功する。名古屋が終盤に退場者を出すと、清水は後半アディショナルタイム5分にチアゴ・サンタナがミドルシュートでダメ押しの追加点をマーク。2-0で勝利した清水は最下位から抜け出し、磐田が18位となった。

 浦和レッズFC東京は、31分にホームチームが先制。相手のミスパスを奪った松尾佑介の折り返しにダヴィド・モーベルグが合わせて押し込んだ。FC東京は40分、松木玖生が敵陣中央で獲得したフリーキックから直接ゴールを狙うが、ブレ球のシュートは左ポストに嫌われた。1点のリードで折り返した浦和は50分、伊藤敦樹がミドルシュートをゴール右下に流し込んでリードを広げる。そして70分、江坂任の折り返し大久保智明が合わせてダメ押しの3点目を奪い、浦和は3-0の快勝で3試合ぶりの白星を収めた。なお、浦和のGK西川周作はJ1通算170試合目のクリーンシートを達成し、元鹿島の曽ヶ端準氏が持っていた記録を塗り替えてJ1最多記録を更新した。

 サンフレッチェ広島は好調の湘南ベルマーレと対戦。52分に先制点を許したものの、67分にセットプレーの流れから野上結貴が試合を振り出しに戻し、1-1で引き分けた。上位進出を目指すサガン鳥栖柏レイソルの直接対決は、アウェイチームに軍配が上がった。19分に武藤雄樹が挙げた先制点で1-0の勝利を収め、C大阪をかわして5位に浮上している。

 アビスパ福岡はホームで京都サンガF.C.と対戦。序盤に山岸祐也が挙げた1点を守りきり、今季2度目の連勝を収めた。

 今節の試合結果と順位表、次節の対戦カードは以下の通り。

◆■試合結果

7月9日(土)
川崎フロンターレ 4-0 ガンバ大阪
ジュビロ磐田 0-1 ヴィッセル神戸

7月10日(日)
北海道コンサドーレ札幌 0-0 鹿島アントラーズ
名古屋グランパス 0-2 清水エスパルス
サンフレッチェ広島 1-1 湘南ベルマーレ
浦和レッズ 3-0 FC東京
セレッソ大阪 2-2 横浜F・マリノス
アビスパ福岡 1-0 京都サンガF.C.
サガン鳥栖 0-1 柏レイソル

◆■順位表

※()内は勝ち点/得失点差

1位 横浜FM (44/+23)
2位 鹿島(39/+8)
3位 川崎F(37/+9)※1試合未消化
4位 広島(34/+7)
5位 柏(33/+5)
6位 C大阪(32/+7)
7位 FC東京(29/-3)
8位 鳥栖(27/+5)※1試合未消化
9位 浦和(26/+6)
10位 福岡(26/-1)
11位 名古屋(25/-6)
12位 京都(24/-4)
13位 湘南(24/-6)
14位 札幌(24/-17)
15位 G大阪(21/-8)
16位 神戸(20/-7)
17位 清水(20/-8)
18位 磐田(19/-10)

◆■次節の対戦カード

7月16日(土)
18:00 鹿島 vs 神戸
18:00 清水 vs 浦和
19:00 名古屋 vs 川崎F
19:00 柏 vs 札幌
19:00 湘南 vs 福岡
19:00 G大阪 vs C大阪
19:00 鳥栖 vs 横浜FM

7月17日(日)
18:00 FC東京 vs 磐田
18:30 京都 vs 広島

【動画】清水のチアゴ・サンタナが強烈ミドルで3戦連発

FC東京戦でも浦和の攻撃をけん引したモーベルグ [写真]=清原茂樹