育児・子育て・ストレス・うつ

最近は多くの施設や屋外イベントに「授乳室」が併設され、赤ちゃんに母乳を与える姿を覆い隠す「授乳ケープ」といった便利グッズも増えてきた。

だが、良く思わない人もまだまだいる。ある新米ママが悔しい経験をしたと、イギリスの『Mirror』が報じている。


■買い物中にぐずった赤ちゃん

イギリスのキダーミンスターに住むベス・コールズさん(25)は、5月24日、生後4週になるロージーちゃんを連れて、大手スーパーマーケット買い物に出かけた。

だが買い物の最中にロージーちゃんはぐずり始め、ベスさんは授乳のため駐車場に停めていた車に戻ったという。


関連記事:「出産から1時間で彼の浮気を知った」 手ひどい裏切りを告白した女性に同情の声

■「不適切ですよ」

ベスさんは衣類やストールを使って胸の部分を覆い、外からは完全に見えないように気を配りながら、ロージーちゃんに授乳を始めた。するとスーパーから1人の女性店員がやって来て、車の窓をノックした。胸に付けるべき名札は見当たらなかったそうだ。

ベスさんが窓を開けると、店員はいぶかしげな表情で「この駐車場での授乳は止めてもらえますか? 不適切ですよ」と告げてきたという。

■産後うつなどを患う

まさかの一言に、ベスさんはショックで涙が止まらなかった。彼女は産後うつと境界性パーソナリティ障害を患っており、「しばらくその場から動けなかった」という。

そして自分たち親子は家から出てはならないという思いにとらわれ、「その日以降、外出するのが怖くなってしまった」とメディアに明かしている。この件をベスさんがFacebookに書き込むと、投稿は瞬く間に拡散され、やがて店の目にも留まった。


■一時は揉めるも和解

そこで店は、彼女に約7,000円相当のギフトカードを贈呈する提案をしたものの、ベスさんは「それよりも直接の謝罪がほしい」と訴えた。これに対し、店は「私たちはすでに謝罪し、当然ながら授乳も大歓迎であると伝えました」との声明を発表している。

ベスさんがさらに「謝罪はまだです」と反論したため、一時は揉めてしまった両者だが、何とか和解。メディアの取材に、店は「従業員へのさらなる指導を徹底していく」と答えている。

・合わせて読みたい→平愛梨、三男が1歳になりフランスでの出産を振り返る 「一緒に泣いたね」

(文/Sirabee 編集部・桜田 ルイ

スーパー店員に「駐車場で授乳は不適切」と注意され… 産後うつの女性が涙止まらず