花火

とても優秀で何事にも積極的に取り組んでいた少年が、花火の事故で重傷を負い命を落とした。この季節、日本でも多くの人が楽しむ花火。どのような点に注意しておくべきなのかも含め、『ABC News』などアメリカのメディアが詳しく伝えている。


■多くの人に慕われた少年

アメリカ・インディアナ州で暮らしていたカムリン・レイ・マクマイケルくん(11)は、フットボール、野球、サッカーなど運動が大好きで、勉強もよくできる。礼儀も正しく近所の子供たちにも慕われており、妹にとっては頼りになる優しいお兄ちゃんだったという。

そんなカムリンくんが、先日もいつものように外へ。楽しく遊んでいる際に悲劇が起こった。


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■頭に重傷を負い死亡

現地の報道によると、カムリンくんはその晩、大人たちと一緒にいたとのこと。一行は花火に火をつけていたというが、どういうわけかそれがカムリンくんの頭を直撃したもようだ。

すぐに救急車が呼ばれたものの、重傷を負っていたカムリンくんは病院に到着する前に息を引き取ってしまった。花火を楽しんでいたのは主に大人だったもよう。その場にいた子供は「カムリンくんだけだった」という報道も。

■学校はカウンセリングも

誰からも愛されたカムリンくんの死は、多くの人たちにとってかなりショッキングな出来事だった。通っていた学校の児童・教職員も悲しみに暮れていることから、学校側は希望者がカウンセリングを受けられるよう準備を始めた。

「あんなにも若く元気な児童が死亡するとは、まさに悲劇でした」「ショックを受けた人たちをサポートできるよう、学校側としても最大限の努力を払いたいと思います」と発表している。


■花火でケガをしないために…

アメリカでも相次ぐ、花火使用による事故。それによる負傷などを回避するため、水をたっぷり入れたバケツ、水まき用のホースなどを用意しておくことなどが大事だと、米国消費者製品安全委員会は発表している。

また一気に複数の花火に着火しないこと、火がつかない不良品を無理に使用しないこと、人に花火を向けないこと、酒などに酔った状態で花火で遊ばないことなども消費者に勧めている。

「夏休みには花火で遊びたい」という子供は日本にも多くいる。ケガを負う人、命を落とす人がないよう、親・保護者の監視と指導も徹底したい。

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(文/Sirabee 編集部・マローン 小原

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