このほど心温まる行動を続ける男性のニュースがアメリカより届いた。男性は2014年から見知らぬ人に1ドル札(約136円)や5ドル札(約680円)とともに「全ての人を愛しなさい」というメッセージを書いた小さなメモを一緒に渡し続けている。亡き母親からの最後の言葉だったこのメッセージを多くの人に伝えたいと思い男性が始めたこの行動は約8年間続いており、合計金額は13000ドル(約178万円)を超えるという。『The Western Journal』などが伝えた。

米フロリダ州ミッドウェイにあるレストランチェーン「ワッフル・ハウス(Waffle House)」を訪れていたケヴィン・ケイトさん(Kevin Cate)は、テーブルの上にお金を広げて何かの作業をしている男性を見つけた。何をしているのか気になったケヴィンさんが挨拶をしてから尋ねてみると、男性はこの作業をしている経緯を少しずつ話し出した。

男性は2014年以来、老若男女問わず出会った見知らぬ人々に1ドル札(約136円)や5ドル札(約680円)を渡し続けているという。男性が手渡す紙幣には小さなメモが添えられており、そこには「全ての人を愛しなさい(Love Every Body)」と書かれていた。

ケヴィンさんがこのメモについて訊くと、男性は「亡き母親からの最後の言葉です」と明かした。英語圏では家族や親しい人に対し、大切に思っているという意味を込めて「愛しているよ(I love you)」という言葉が頻繁に使われる。しかしこの男性の母親は自分の思いを息子に伝えるのではなく、息子が今後どのように生きて欲しいのかを最後の言葉として伝えたのだ。

この言葉を胸に刻んだ男性は数日おきにお気に入りの店であるワッフル・ハウスを訪れると、その言葉を紙にコピーして紙幣と一緒に渡せるサイズに小さく切るという作業を繰り返しているという。こうした行動を約8年間も続けている男性は、これまでに渡してきた合計額は13000ドル(約178万円)以上になることを語ったそうだ。

男性の行動に感動したケヴィンさんが今月9日、自身のTwitterアカウントに今回の件を明かすと、「どれだけ私がこんなに素敵な話を読みたかったことか」「お母さんはなんて素晴らしい言葉を残したんだ!」「この話をシェアしてくれてありがとう」「彼の顔や言葉がどれだけ親切で素晴らしいことなのか物語っているよ」「彼にハグしたい」など男性の行動に感銘を受けたコメントが続出した。

この男性は自身の名前を明かさなかったと言い、これからも亡き母の素晴らしいメッセージを広めていくために同じ作業を繰り返していくという。

ちなみに今年1月には若くして病気で亡くなった息子を思い、見知らぬ人にお金とともに感動的なメッセージを送った女性が注目を集めていた。

画像は『Kevin Cate 2022年7月9日付Twitter「Saw this man sitting by himself at a Waffle House in Midway, Florida.」』『WhatsNew2Day 2022年7月10日付「Kindly Florida Man Has Given Away More Than $13,000 To Strangers He Meets At Waffle House」(Twitter)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 iruy)

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