インテルは11日、チリ代表MFアルトゥーロ・ビダルと双方合意のもとで契約解除することを公式サイトで発表した。

 インテルとの契約が2023年夏に満了となるなか、今夏の移籍が有力視されていたビダル。2021-22シーズンはインテルで先発機会を減らしていたベテランは、インテルと契約解除することが決まった。同選手はすでに名門フラメンゴとの契約に向けブラジル入りし、ファンから熱烈な歓迎を受ける様子を報じられており、ついにヨーロッパのサッカー界に別れを告げることとなるようだ。

 1987年生まれで現在35歳のビダルは、母国のコロコロでプロデビューを果たしたボランチ。2007年夏にレヴァークーゼンに加入し欧州上陸すると、その後はユヴェントスバイエルンバルセロナビッグクラブを渡り、この間に8シーズン連続で国内リーグ王者となる偉業を達成した。2020年夏にはインテルに加入し、ミラノの地でもスクデットを含む3つのタイトル獲得に貢献した。

 クラブ単位では公式戦620試合出場108ゴール80アシストという記録を残すビダルは、当時19歳の2007年2月にデビューしたチリA代表としても、通算132キャップを経験。コパ・アメリカを2度制するなど、FWアレクシス・サンチェスらとともに黄金期を築いた。

インテルからの退団が決まったビダル [写真]=Getty Images