厚さわずか1.75mm!職人の探求心と創意工夫と根気がそろえばメカニカルウォッチもここまで薄くなる。
今月7日、スイスの高級腕時計ブランド、リシャール・ミル (Richard Mille) が世界で最も薄い腕時計「RM UP-01 フェラーリ」を発表した。
2001年の誕生以来、革新的なコンセプトと妥協を許さないクオリティで愛好家を魅了する「リシャール・ミル」とスーパーカーの代名詞「フェラーリ」の超豪華コラボウォッチだ。
RM UP-01 Ferrari — RICHARD MILLE
スイスの高級時計ブランド、リシャール・ミル (Richard Mille) が今月7日に発表した機械式腕時計「RMUP-01フェラーリ」は、厚さわずか1.75mm。
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これまで世界記録を保持していたブルガリの腕時計1.8mmよりも0.05mmも薄く、世界で最も薄い腕時計のタイトルを塗り替えた。
ちなみに厚さ1.75mmといえば、現在流通中の500円硬貨(約1.81mm)よりもまだ薄く、100円や50円硬貨(約1.7mm)との間くらい。
かつて薄い腕時計で話題を呼んだ「スウォッチ(Swatch )」のスキンシリーズも4mm程度とだいぶ薄かったけど、機械式でその薄さってとんでもないレベルだ。
限界突破といわれる薄さの秘密はその設計にある。実はこの薄さはムーブメントとケースを一体化するという大胆な設計により実現したのだ。
従来のリューズを廃したユニークなデザイン
フェラーリチームとの数年にわたる共同作業と、6,000時間以上にわたる開発期間を経て完成したRMUP-01フェラーリは、見た目も非常にユニークだ。
スタイリッシュなチタン製の極薄地板にメーターパネルを思わせるスポーティな文字盤、駆動部がちらりと見えるスケルトンデザインにフェラーリのエンブレム「跳ね馬」もくっきり映える。
またゼンマイの巻き上げや時間合わせは、左にある「ファンクションセレクター」と「リューズ」で行う。
セレクターをWやHに切り替え、下のリューズを回すことで従来の「リューズ」機能を果たすそうだ。
5,000Gの加速に耐える限定品。価格は約2億6千万円!
ムーブメントサイズは41.45 x 28.85 mm、重さ約30g(バンド込み)。駆動時間は約72時間。1気圧(10m)防水で5,000Gの加速に耐えるタフさも備えている。
なおメディアによると、気になる価格は1,888,000ドル(約2億6千万円)ほどだそう。限定150本につきオーダーはお早めにとのことだ。
標準的なフェラーリ本体よりだいぶ高いけど、限定の腕時計って投資価値もあるっていうし、銀行にお金を眠らせている人ならばマストバイなのかもしれない。
興味がある人は公式サイトをチェックだ。
にしても薄さのために構造から見直すなんてすごい発想。現状に甘んじることなく、さらなる高みを目指して積極的に進化を続けるスタイルには脱帽だよ。
References:boingboing / richardmille / yankodesignなど /written by D/ edited by parumo
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