株式会社河出書房新社(本社:東京都渋谷区、代表取締役:小野寺優)は、瀬戸内寂聴さん著のシリーズ「出家する前のわたし 初期自選エッセイ」として、河出文庫『愛すること』『祈ること』『書くこと』の3部作を2022年8月8日(月)より全国の書店にて同時発売します。本シリーズは、河出文庫より1989~1990年に刊行されたもので、約30年の時を経て再び刊行することとなりました。

瀬戸内寂聴さん自選による、出家前の瀬戸内自身を描いた渾身のエッセイ集
3つのテーマで選ばれたエッセイの数々。おおよそ50年前に書かれたとは思えない瑞々しい作品ばかりです。

愛すること』では、家庭を捨て、恋と文学に生きた著者が、女の自由な生き方の道を拓きつつ、自らの歓喜と悲哀の体験を見据え、愛の本質に迫るエッセイ20篇を収録。文庫版解説は、瀬戸内寂聴さんの秘書を10年務められ、常に寄り添われていた瀬尾まなほさんが今回新たに担当されます。

『祈ること』では、仏の道に導かれ、「恋の重荷」を下ろし、尼僧となるまでの波瀾万丈の歳月を赤裸々に描いたエッセイ16篇を収録。文庫版解説は、瀬戸内寂聴さんが出家した時に大きな関わりを持たれた下重暁子さんが今回新たに担当されます。

『書くこと』では、文壇との闘い、小説を書くことの苦しみと喜び、文学への限りない情熱……書き、生きることの真実を描いたエッセイ35篇を収録。文庫版解説は、NHK「ラジオ深夜便」で「新春対談 生きることは愛すること」など、幾度も瀬戸内寂聴さんと対談されている伊藤比呂美さんが今回新たに担当されます。
また、河出文庫『愛すること』『祈ること』『書くこと』3部作の同時発売を記念して、瀬戸内寂聴さんが開いた寺院、曼荼羅山寂庵の写真を使用した美麗ケース入りのセット(各巻各1冊入り)もご用意しております。(問い合わせは、河出書房新社営業部 TEL. 03-3404-1201まで)

■これからも、ますます注目が集まる瀬戸内寂聴さん
来たる7月26日には「瀬戸内寂聴さん お別れの会」が開催予定。映画では、ドキュメンタリー映画「瀬戸内寂聴 99年生きて思うこと」(中村裕監督)が5月27日に公開。さらに、瀬戸内寂聴さんがモデルとされている井上荒野さん原作の映画「あちらにいる鬼」(廣木隆一監督、荒井晴彦脚本)が今年11月公開予定。また、「たくさんの愛を、ありがとう 追悼 瀬戸内寂聴展」が、日本橋高島屋S.C.で8月3日から、大阪高島屋9月14日から、京都高島屋10月12日から巡回でそれぞれ開催予定と発表されています。

■著者 瀬戸内寂聴(せとうち・じゃくちょう)
1922年、徳島県生まれ。東京女子大学卒業。57年「女子大生・曲愛玲(チュイアイリン)」で新潮社同人雑誌賞、61年『田村俊子』で田村俊子賞、63年『夏の終り』で女流文学賞を受賞。73年、平泉中尊寺で得度(法名・寂聴。旧名・晴美)。92年『花に問え』で谷崎潤一郎賞、96年『白道』で芸術選奨文部大臣賞、2001年『場所』で野間文芸賞、11年『風景』で泉鏡花文学賞を受賞。2006年、文化勲章を受章。2021年11月9日、逝去。享年99。

■書誌情報
書名:
愛すること 出家する前のわたし 初期自選エッセイ
  ISBN:978-4-309-41907-7
  https://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309419077/
祈ること 出家する前のわたし 初期自選エッセイ
  ISBN:978-4-309-41908-4
  https://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309419084/
書くこと 出家する前のわたし 初期自選エッセイ
  ISBN:978-4-309-41909-1
  https://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309419091/
著者:瀬戸内寂聴
仕様:文庫判/256288頁/並製
発売日:2022年8月8日(月)
税込定価:各891~946円

瀬戸内寂聴 初期自選エッセイ 美麗ケース入りセット
  ISBN:978-4-309-41910-7
  https://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309419107/
セット税込定価:2,728円

配信元企業:河出書房新社

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