動態保存機ならではの見せ方をします。

展示開始初日は地上運転と機体見学が可能

埼玉県にある所沢航空発祥記念館は、新たな常設展示機として2022年7月14日(木)より「富士ベル式204B-2型」が加わると発表しました。

本機は、富士重工(現SUBARU)が1976(昭和51)年から製造した機体で、同社がアメリカのベル・ヘリコプター社とのライセンス契約で生産していた「UH-1B」や「204B型」の発展モデルにあたるといいます。

展示機は「富士ベル式204B-2型」のなかでも最終生産機(製造番号:CH-59、現役時JA6027)に当たる機体で、1991(平成3)年3月に製造され、朝日航洋の所有機として2021年4月まで国内を飛んでいたそう。それを所沢航空発祥記念館は朝日航洋から借り受け、常設展示としては同館初の動態保存機として披露するとしています。

展示開始初日となる7月14日は、午後1時から受渡セレモニーを開催したのち、午後2時から地上運転と機体見学を実施します。地上運転ではローターの回る姿を間近で見ることができ、風や音などを肌で感じられるとしており、機体見学では、客席に座る、操縦桿や計器を客席から見るなど、通常、展示中にはできない体験が可能だそうです。

所沢航空発祥記念館で展示予定の富士ベル式204B-2型ヘリコプター(画像:埼玉県)。