国内興行収入250.3億円を記録し社会現象を巻き起こした『君の名は。』(16)、第92回アカデミー賞国際長編映画賞の日本代表に選出された『天気の子』(19)の新海誠監督が手掛ける3年ぶりの最新作『すずめの戸締まり』(11月11日公開)。このたび本作の最新予告映像が解禁された。

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本作は日本各地の廃墟を舞台に、災いの元となる“扉”を閉めていく少女すずめの解放と成長を描く現代の冒険物語。九州の静かな町で暮らす17歳の少女・鈴芽(すずめ)は、扉を探していという旅の青年に出会い、その後を追ってたどり着いた山中の廃墟で古ぼけた扉を見つける。やがて日本各地で次々に扉が開き始める。向こう側から災いが訪れてしまうため、開いた扉は閉めなければいけない。すずめは不思議な扉に導かれるようにして、“戸締まりの旅”をはじめていく。

このたび解禁された予告映像では、4月に解禁された特報映像でも話題になった“4つのキーワード”がより詳細に描かれている。“鍵”を用いてすずめと共に扉を閉める、謎に満ちた“旅の青年”。様々なポーズをとりSNSでもその存在が拡散されている“白い猫”。そしてまるで生きているかのように駆け回る“小さな椅子”。さらに17歳の女の子であるすずめの様々な表情に、すずめが“扉の向こう側”で目にする広大な草原。星と夕陽と朝が溶け合った不思議な空。圧倒的な新海ワールドに目を奪われる映像に仕上がっている。

そして予告映像の最後には、1700人を超えるオーディションによって抜擢された原菜乃華が声を吹き込んだ、すずめの声が解禁。初めてアフレコに挑んだ原は「声だけのお芝居なので一音一音すごく気を配らないといけないし、わからないことだらけでした。完成した映像を観て、自分がこの子に声を当てるんだと思ったら、緊張で体がうまく動けなくなってしまいました。でも新海監督はいつもすごくほめてくださるし、わかりやすいように具体的に教えて下さるので、この予告アフレコを通して少し自信がつきました!」とコメント。

「あちこちで開け放しにし続けてきてしまった扉を、どのように閉めることが出来るのか。それをすずめに託し、戸締まりをしながら日本列島を旅する物語を作っています」と新海監督が語る、まだまだ謎に満ちた本作。どのような物語が紡がれていくのか。さらなる続報にも注目していきたい。

文/久保田 和馬

広大な草原に不思議な空…ついに解禁された予告映像は新海ワールドが全開!/[c]2022「すずめの戸締まり」製作委員会