7月14日、「六本木クラス」(毎週木曜夜9:00-9:54、テレビ朝日系)の第2話が放送され、麻宮葵役の平手友梨奈の登場にTwitterが沸き立ち、「#六本木クラス」が初回に続きTwitterのトレンド入りした(以下、ネタバレを含みます)。

【写真】イジメの現場を生中継する麻宮葵(平手友梨奈)

■IQ162の天才少女は「ソシオパス

本作は、韓国ドラマ「梨泰院クラス」を、日韓共同プロジェクトでリメイク。1人の青年が自分を絶望の淵に叩き落とした親子に復讐を誓い、金と権力を振りかざして立ちはだかる彼らに仲間と共に挑んでいく下剋上を軸に、ラブストーリーや青春群像劇の要素もあるエンターテイメント作品。

平手が演じる麻宮葵は、IQ162の高校3年生。成績は学年1位、スポーツ万能、楽器、絵画…何でもこなす天才少女だ。その上、フォロワー70万人のインフルエンサーでもある。そんな葵に憧れる同級生の龍二(鈴鹿央士)は、いつも彼女にくっついている。

ある日、葵は区長の娘が教室でイジメを行っている現場を盗撮してSNSで生中継。すると、区長から「話がある」と呼び出される。そして、娘の愚行を棚に上げて、動画をアップした葵に激怒する区長に、葵はビンタを受ける。葵はその瞬間、ニヤッと笑いながら物陰に向かって「撮れたー?」と叫んだ。区長から「何かされるかも」と思った彼女は、龍二に2人のやり取りを盗撮させていたのだった。

そして撮った動画をタテに、嬉々として区長をさらに追い詰める葵。そんな彼女にキレた区長が再びビンタをしようとした瞬間、通りがかりの男が仲裁に入った。そして、男につかまれた腕を振りほどこうとしている区長の頬を、今度は葵が思いっきビンタした。

ここまでの事情を知らない、通りすがりの男は、去ろうとする葵を引き留め、「あの人に謝れ」と言う。すると葵は「あの人のせいで、私のパパは死んだ。あなただったらそれでも我慢できる?」と涙ぐみながら訴えたのだった。そして、龍二とタクシーに乗り込むと、何と返して良いかわからない表情で立っている男に向かって、「うっそぴょーん!」と小馬鹿にした態度で言って去っていった。

通りすがりの男とは、宮部新(竹内涼真)。これがこの先長い付き合いになる葵と新のファーストコンタクトとなった。

■役柄に説得力を持たせる平手の目力

他人の気持ちに共感力が低く、自己中心的、社会道徳が欠けている、平気で嘘をつく…といったソシオパスの葵という役柄を、平手は“クール”“無表情”といった、自身に対する世間のイメージをうまく生かして違和感なく演じている。

ストーリー上、大きな役割を担う葵の登場を心待ちにしていた視聴者も多く、彼女が登場するや否や、「葵ちゃんキター!!」「超カワイイ!」とTwitterには彼女に関するコメントが溢れ、初回に続き「#六本木クラス」がトレンド入りした。

また、龍二を演じる鈴鹿央士とは、ドラマ「ドラゴン桜」(2021)に続く共演で、「東大受験組再び」「ドラゴン桜コンビ、胸熱」と、再共演を喜ぶ声も多くきかれた。

そして、区長にビンタするシーンでは「スカッとした!」「葵ちゃん強い!」「これがホントの“平手打ち”!」など、彼女の“勇姿”に大いに盛り上がった。

平手の目力の強さも役柄に説得力を与えている。自信が感じられて、有無を言わせない圧倒的な強さ。下手すると“自分勝手で周りをイラつかせるだけのヤツ”になるところを、彼女が持つオーラで“だけど魅力的でキライになれない”という微妙なラインをうまく表現している。また、顔の可愛さが、外見から受けるイメージとソシオパスのギャップを際立たせていて、「天使の顔した悪魔」という設定を見事に体現している。

今回の第2話で、新に、そして“二代目みやべ”にかかわりを持った葵。次回からは本格的にかかわっていき、彼女も少しずつ成長していく。新との関係、龍二との関係はどうなっていくのか、また、新の初恋の相手で今は新の敵・長屋ホールディングスで働く優香(新木優子)との攻防も気になるところだ。

IQ162の天才少女・麻宮葵を演じる平手友梨奈/©Kwang jin /tv asahi