『仮面ライダーオーズ 10th 復活のコアメダル』に登場した仮面ライダーバースXの誕生秘話を描く『オーズ10th 仮面ライダーバース バースX誕生秘話』。オーズ版“異世界転送”ともいえる本作の感想を古参ファンのライターがお伝えします!
『仮面ライダーオーズ/OOO』完結から10年を迎えた2022年。『仮面ライダーオーズ 10th 復活のコアメダル』と題された映画が公開となり、ファンは劇中で語られた“いつかの明日”が実現したとして大いに歓喜しました。
10年ぶりの続編である同作では、仮面ライダーオーズ=火野映司と彼の相棒でありグリードのアンク、2人による“共闘”が実現。懐かしのキャラクターたちが一堂に会した、まさに“お祭り”といった様相を呈する作品でした。
10年ぶりの続編である同作では、仮面ライダーオーズ=火野映司と彼の相棒でありグリードのアンク、2人による“共闘”が実現。懐かしのキャラクターたちが一堂に会した、まさに“お祭り”といった様相を呈する作品でした。
しかしながら、約1時間で描かれるストーリーの中ではどうしても描き切れない部分というのもありました。それが仮面ライダーバースの物語です。『復活のコアメダル』の中で仮面ライダーバースは、人類の最後の希望としてレジスタンス軍の主力戦力として躍動。最終的には強化形態である仮面ライダーバースXという姿も披露しました。
『仮面ライダーバース バースX誕生秘話』メインビジュアル
©東映特撮ファンクラブ ©石森プロ・東映
このバースの進化はいかにして実現したのか……映画を観ていて疑問に思ったファンも多いことでしょう。
そんなファンの疑問に回答を示してくれる作品が、現在、東映特撮ファンクラブ(TTFC)で配信されている『オーズ10th 仮面ライダーバース バースX誕生秘話』です。
そんなファンの疑問に回答を示してくれる作品が、現在、東映特撮ファンクラブ(TTFC)で配信されている『オーズ10th 仮面ライダーバース バースX誕生秘話』です。
『仮面ライダーオーズ』2代目ライダー“バース”とは?
まずは『仮面ライダーオーズ/OOO』から振り返りましょう。同作は2010年から2011年までテレビ朝日系列で放映された「平成仮面ライダー」第12作。物語の主人公は、ちょっとのお金と明日のパンツさえあれば十分に生きていけると考え、世界中を放浪する火野映司です。
彼がひょんなことから人の欲望によって生まれた怪人であるグリードと相対することになり、同じくグリードであるアンクの導きにより仮面ライダーオーズへと変身し、熾烈な戦いへと身を投じていく姿が描かれました。
彼がひょんなことから人の欲望によって生まれた怪人であるグリードと相対することになり、同じくグリードであるアンクの導きにより仮面ライダーオーズへと変身し、熾烈な戦いへと身を投じていく姿が描かれました。
そんな『仮面ライダーオーズ』内で“2号ライダー”としての役割を担った仮面ライダーバースは、TVシリーズに先がけて、2010年の映画『仮面ライダー×仮面ライダー オーズ&W feat.スカル MOVIE大戦CORE』で初登場(※)を飾りました。鴻上生体研究所が開発した生体強化スーツを身に纏うことで、グリードたちとの戦闘が可能になります。
※TVシリーズでは第16話で初登場
※TVシリーズでは第16話で初登場
オーズがコアメダルの力で変身するのに対して、バースはセルメダルの力を利用。そのため大量のセルメダルを消費して戦わなければなりませんが、メダルの力を最大限引き出した際のパワーはオーズに引けを取らないと言っても過言ではありません。
『仮面ライダーバース バースX誕生秘話』より
仮面ライダーバースXの秘密とは一体…!?
当初、仮面ライダーバースはかつて医師として世界中を飛び回っていた経験を持つ伊達明(演:岩永洋昭)が自身の手術の費用を稼ぐために変身していましたが、のちにライドベンダー隊の一員として活躍していた後藤慎太郎(演:君嶋麻耶)へとバトンが渡され、二代目バースとしてグリード討伐に大きく貢献しました。
TVシリーズ後半からは初代バースの伊達明が変身する仮面ライダーバース・プロトタイプも登場し、ダブルバースとして見事な連携プレーを見せました。
近年の作品に登場する2号ライダーは主人公ライダーと同様に強化形態が登場していますが、仮面ライダーバースはバースCLAWsと呼ばれるユニットを全装備したバース・デイという形態があるものの、見た目にそれほどの変化がなく、強化形態と呼ぶには少し難しいところがあったのです。
近年の作品に登場する2号ライダーは主人公ライダーと同様に強化形態が登場していますが、仮面ライダーバースはバースCLAWsと呼ばれるユニットを全装備したバース・デイという形態があるものの、見た目にそれほどの変化がなく、強化形態と呼ぶには少し難しいところがあったのです。
『仮面ライダーバース バースX誕生秘話』より
しかしながら、そんなバースにも『復活のコアメダル』では最強形態として仮面ライダーバースXが登場。
セルメダルではなく、カニ、エビ、サソリの人造コアメダルを使用し、これまでにない力強さを発揮してくれました。
セルメダルではなく、カニ、エビ、サソリの人造コアメダルを使用し、これまでにない力強さを発揮してくれました。
おふざけ感満載で楽しい!まるでオーズ版“異世界転送”
『オーズ 10th 仮面ライダーバース バースX誕生秘話』は、『仮面ライダーオーズ 10th 復活のコアメダル』のいわば前日譚で、いかにして仮面ライダーバースXが戦いに投入されるに至ったのかということを描きます。
バースXの実験を行っていた後藤慎太郎が突如、時空転送されてしまい、彼にとっての現実とは異なるパラレルワールドを舞台に物語が展開されていきます。
つまりは仮面ライダーバースXの幻のデビュー戦を観られるというわけですが、その雰囲気は『復活のコアメダル』とは大きく異なるものになっています。
バースXの実験を行っていた後藤慎太郎が突如、時空転送されてしまい、彼にとっての現実とは異なるパラレルワールドを舞台に物語が展開されていきます。
つまりは仮面ライダーバースXの幻のデビュー戦を観られるというわけですが、その雰囲気は『復活のコアメダル』とは大きく異なるものになっています。
『仮面ライダーバース バースX誕生秘話』より
普段とは違う雰囲気を漂わす、火野映司に注目!?
遡ること10年ほど前、当時の「仮面ライダー」作品は、劇場版が公開されたタイミングで、「ネット版」というおふざけ満載バラエティ風のスピンオフ作品を配信していました。
もちろんオーズに関しても例外ではなく『ネット版 仮面ライダーOOO(オーズ)ALL STARS 21の主役とコアメダル』と題されたシリーズが配信されていたのですが、最近はめっきりそういった作品を観る機会がなく、かなり寂しい思いをしていました。
もちろんオーズに関しても例外ではなく『ネット版 仮面ライダーOOO(オーズ)ALL STARS 21の主役とコアメダル』と題されたシリーズが配信されていたのですが、最近はめっきりそういった作品を観る機会がなく、かなり寂しい思いをしていました。
しかし、この『バースX誕生秘話』を視聴した際に、なぜか懐かしい気持ちが沸き上がってくるのを感じ、なぜかと自問自答した結果、本作はまるで、かつての『ネット版仮面ライダー』のような雰囲気に満ち溢れていることに気づかされるのです。
『仮面ライダーバース バースX誕生秘話』より
アンクも登場!だけど容姿がどこか普段と違う……。
というのも、本作は近年流行りの“異世界転送”ものとも言え、後藤がたどり着いたパラレルワールドでは、『仮面ライダーオーズ』のヒロインである泉比奈がオーズに変身していたり、彼女の相棒がグリードのウヴァであったり……。
さらには本来の主人公であるはずの火野映司が乙女チックなキャラクター性を発揮し、ヒロイン然とした存在感を放っているなど、ファンなら大いに楽しめるおふざけ満載の作品に仕上がっているのです。
さらには本来の主人公であるはずの火野映司が乙女チックなキャラクター性を発揮し、ヒロイン然とした存在感を放っているなど、ファンなら大いに楽しめるおふざけ満載の作品に仕上がっているのです。
もちろん後藤だけはシリアスな世界線から来たという設定なので、たった一人でおなじみのキャラクター性を発揮しているのですが、そこが逆にシュールで面白い。
また、映司とアンクの関係性に関してもオリジナルとは大きく異なっており、本作では映司とアンクの直接的な共演シーンというのは一切存在しません。
『仮面ライダーオーズ』は映司とアンクの2人があってこその作品ですが、ここはあえて『復活のコアメダル』との差別化を図り、2人を切り離して物語を作ったのではないかと思います。
また、映司とアンクの関係性に関してもオリジナルとは大きく異なっており、本作では映司とアンクの直接的な共演シーンというのは一切存在しません。
『仮面ライダーオーズ』は映司とアンクの2人があってこその作品ですが、ここはあえて『復活のコアメダル』との差別化を図り、2人を切り離して物語を作ったのではないかと思います。
『復活のコアメダル』で物語が完結している以上、やはり同じ空間に映司とアンクが存在するのは何か違うなという製作陣の意図を感じ取った次第であります。
ともあれ、ラストには仮面ライダーバースXの迫力ある戦闘を楽しめるし、その相手となる人物も意外な人選であったり、“あの人”がバースに変身するなど、ファンなら思わず身を乗り出してしまいそうなネタが盛りだくさん!
ともあれ、ラストには仮面ライダーバースXの迫力ある戦闘を楽しめるし、その相手となる人物も意外な人選であったり、“あの人”がバースに変身するなど、ファンなら思わず身を乗り出してしまいそうなネタが盛りだくさん!
『仮面ライダーオーズ 10th 復活のコアメダル』のラストで寂しい気持ちになってしまったファンの心を浄化してくれるような、本当の意味で笑顔にあふれた“いつかの明日”がやってきた…『仮面ライダーオーズ』らしい作品に仕上がっています。まさに最後の作品と呼ぶに相応しいと言えるでしょう。
(執筆:zash)
(執筆:zash)
【予告】オーズ10th 仮面ライダーバース バースX誕生秘話 / 東映特撮ファンクラブ(TTFC)にて2022年7月3日(日)より配信開始!
『オーズ10th 仮面ライダーバース バースX誕生秘話』概要
2022年7月3日(日)より
『オーズ10th 仮面ライダーバース バースX誕生秘話』を
東映特撮ファンクラブ(TTFC)で配信中!
TTFCオリジナル『オーズ10th 仮面ライダーバース バースX誕生秘話』で描かれるのは、
Vシネクスト『仮面ライダーオーズ 10th 復活のコアメダル』で登場した仮面ライダーバースXの「幻のデビュー戦」。
パラレルワールドで大暴れする火野映司や泉比奈、伊達明、そしてアンク、グリードたち。
テレビシリーズでもVシネクストでも絶対に見られない、
もうひとつの「仮面ライダーオーズ」の世界は必見!
『オーズ10th 仮面ライダーバース バースX誕生秘話』を
東映特撮ファンクラブ(TTFC)で配信中!
TTFCオリジナル『オーズ10th 仮面ライダーバース バースX誕生秘話』で描かれるのは、
Vシネクスト『仮面ライダーオーズ 10th 復活のコアメダル』で登場した仮面ライダーバースXの「幻のデビュー戦」。
パラレルワールドで大暴れする火野映司や泉比奈、伊達明、そしてアンク、グリードたち。
テレビシリーズでもVシネクストでも絶対に見られない、
もうひとつの「仮面ライダーオーズ」の世界は必見!
『オーズ10th 仮面ライダーバース バースX誕生秘話』
©東映特撮ファンクラブ ©石森プロ・東映
【あらすじ】
鴻上ファウンデーションは、よみがえったグリードたちへの対抗手段として新たなバースシステム「バースXドライバー」を開発した。しかし、その装着実験の最中、装着者である後藤慎太郎の姿が消えた。ドライバーに供給されたエネルギーが暴走し、後藤はパラレルワールドへ飛ばされてしまったのだ。
その世界では、なんと泉比奈が仮面ライダーオーズとして戦っていた……!? そしてこの世界の火野映司や泉比奈、伊達明たちは、後藤が本来いた世界と著しく違っていた。戸惑う後藤を、さらに困惑させる事態が次々と起こっていく。なんとしても元の世界へ帰りたい後藤を助けるのは映司か、グリードか、それとも謎の「ドクター」か!?
Vシネクスト『仮面ライダーオーズ 10th 復活のコアメダル』本編にて大活躍する仮面ライダーバースXの「幻のデビュー戦」。
鴻上ファウンデーションは、よみがえったグリードたちへの対抗手段として新たなバースシステム「バースXドライバー」を開発した。しかし、その装着実験の最中、装着者である後藤慎太郎の姿が消えた。ドライバーに供給されたエネルギーが暴走し、後藤はパラレルワールドへ飛ばされてしまったのだ。
その世界では、なんと泉比奈が仮面ライダーオーズとして戦っていた……!? そしてこの世界の火野映司や泉比奈、伊達明たちは、後藤が本来いた世界と著しく違っていた。戸惑う後藤を、さらに困惑させる事態が次々と起こっていく。なんとしても元の世界へ帰りたい後藤を助けるのは映司か、グリードか、それとも謎の「ドクター」か!?
Vシネクスト『仮面ライダーオーズ 10th 復活のコアメダル』本編にて大活躍する仮面ライダーバースXの「幻のデビュー戦」。
【出演者】
君嶋麻耶 渡部秀 三浦涼介 高田里穂 岩永洋昭
ヤマダユウスケ 橋本汰斗 矢作穂香 松本博之
有末麻祐子 甲斐まり恵 / 宇梶剛士
【スタッフ】
原作:石ノ森章太郎
脚本:毛利亘宏
監督:田﨑竜太
©東映特撮ファンクラブ ©石森プロ・東映
君嶋麻耶 渡部秀 三浦涼介 高田里穂 岩永洋昭
ヤマダユウスケ 橋本汰斗 矢作穂香 松本博之
有末麻祐子 甲斐まり恵 / 宇梶剛士
【スタッフ】
原作:石ノ森章太郎
脚本:毛利亘宏
監督:田﨑竜太
©東映特撮ファンクラブ ©石森プロ・東映
■主題歌は火野映司×アンク×泉比奈が歌う『Anything Goes! Happy 10th ver.』
本作品の主題歌は、火野映司×アンク×泉比奈(C.V. #渡部秀 ・ #三浦涼介 ・ #高田里穂)
が歌う『Anything Goes! Happy 10th ver.』!
こちらの主題歌は、現在発売中の「50th Anniversary SONG BEST BOX」に収録!
詳しくは、仮面ライダー avex SOUND WEB 公式サイトやTwitterアカウントをチェック!
本作品の主題歌は、火野映司×アンク×泉比奈(C.V. #渡部秀 ・ #三浦涼介 ・ #高田里穂)
が歌う『Anything Goes! Happy 10th ver.』!
こちらの主題歌は、現在発売中の「50th Anniversary SONG BEST BOX」に収録!
詳しくは、仮面ライダー avex SOUND WEB 公式サイトやTwitterアカウントをチェック!
■『オーズ10th 仮面ライダーバース バースX誕生秘話』のBlu-rayが、「CSMバースドライバー&Xユニット Blu-rayスペシャルセット」で手に入る!
大人のための変身ベルト「CSMシリーズ」の「CSMバースドライバー&Xユニット」に、『オーズ10th 仮面ライダーバース バースX誕生秘話』と『ネット版 仮面ライダーオーズ 復活のコアメダル・序章』『ネット版 仮面ライダーオーズ バースX誕生・序章』を収録したBlu-ray Discがセットになった、ここでしか手に入らない「CSMバースドライバー&Xユニット Blu-rayスペシャルセット」を発売!
大人のための変身ベルト「CSMシリーズ」の「CSMバースドライバー&Xユニット」に、『オーズ10th 仮面ライダーバース バースX誕生秘話』と『ネット版 仮面ライダーオーズ 復活のコアメダル・序章』『ネット版 仮面ライダーオーズ バースX誕生・序章』を収録したBlu-ray Discがセットになった、ここでしか手に入らない「CSMバースドライバー&Xユニット Blu-rayスペシャルセット」を発売!
東映特撮ファンクラブ(TTFC)とは
「仮面ライダー」や「スーパー戦隊」シリーズなど、東映がこれまで制作してきた膨大な特撮ヒーロー作品350タイトル以上*1が“24時間365日”見放題になるほか、東映特撮ファンクラブが制作したオリジナル番組の視聴やコラムの閲覧、イベント先行予約申込、限定グッズ購入など、さまざまな「ファンクラブ特典」が付属するアプリサービスです。
TTFCなら『仮面ライダーリバイス』*2『暴太郎戦隊ドンブラザーズ』*2が最新話までいつでも見放題! さらに 『仮面ライダーセイバー』『仮面ライダーゼロワン』『仮面ライダージオウ』『機界戦隊ゼンカイジャー』『魔進戦隊キラメイジャー』『騎士竜戦隊リュウソウジャー』もTTFCならいつでも全話見放題!!
*1:テレビシリーズ150作6500話以上、映画&Vシネマ200本以上。
*2:放送翌日以降に適宜、「日本語字幕」を追加しています。
※状況によってはお時間をいただく場合もございます。
◆公式サイトhttps://tokusatsu-fc.jp/
TTFCなら『仮面ライダーリバイス』*2『暴太郎戦隊ドンブラザーズ』*2が最新話までいつでも見放題! さらに 『仮面ライダーセイバー』『仮面ライダーゼロワン』『仮面ライダージオウ』『機界戦隊ゼンカイジャー』『魔進戦隊キラメイジャー』『騎士竜戦隊リュウソウジャー』もTTFCならいつでも全話見放題!!
*1:テレビシリーズ150作6500話以上、映画&Vシネマ200本以上。
*2:放送翌日以降に適宜、「日本語字幕」を追加しています。
※状況によってはお時間をいただく場合もございます。
◆公式サイトhttps://tokusatsu-fc.jp/
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