インドネシアの離島には、体長3メートルにもなる世界最大種のトカゲ、コモドドラゴン(コモドオオトカゲ)が生息している。
太い胴、強大な尾、強力な爪と顎、更には猛毒を持っており、巨大な敵すら打ち倒すことができる獰猛なトカゲとして恐れられている。
だが、そんな彼らにも純粋な好奇心と、楽しみたいという欲求があるようだ。コモドドラゴンに遊び道具を与えたところ、無邪気に遊ぶ姿を見ることができたという。
You’re Not Ready for How Playful Komodo Dragons Can Be Animals at Play | Smithsonian Channel
現存するトカゲの仲間では世界最大の種であり最強クラスのコモドドラゴンは、生息地で他の動物たちから最も恐れられている。
そんな彼らにも遊びたいという欲求はあるようだ。生物学者のゴードン・ベルグハルト教授は、過去20年間、コモドドラゴンの生態を研究している。
多くの人がコモドドラゴンをただの「殺人マシン」だと思っているかもしれないが、彼らの行動は非常に複雑で、単に捕食する為だけに生きているわけではない。遊び心だってある
と語る。
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ゴードン教授はそれを確認するために、飼育下のコモドドラゴンにボールとバケツ、紙袋を置いて実験を行った。
好奇心旺盛なコモドドラゴンはそれらの物体に興味をしめしただけでなく、それらで遊ぼうとしたのだ。
まずは鼻先を押し付け物体を確認し、興味をしめすとそれ以上の行動を起こす。
紙袋の中に顔を入れたり
バケツの中に顔を入れて振り回したり
その物体と過ごす時間が長ければ長くなるほど、その物体で遊ぼうとする行動が増え始めるという。
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コモドドラゴンは、明らかにそれらが食べられないことをわかっている。分かったうえで遊んでいるのだ。
なぜ袋やバケツに顔を入れて遊ぶのか?
コモドドラゴンは袋やバケツの中に顔を入れて遊ぶのがお気に入りだ。いったいなぜこの遊び方をするのか?
コモドドラゴンは巨大な動物をも倒して捕食する。獲物の死体を食べる時には、解体作業が必要で、その際に頭を体の奥深くまで突っ込んで中のおいしい肉を食べる。
バケツや袋に頭を突っ込んで遊ぶのは、死体に頭を深く入れて食べる行動に似ているからではないかとゴートン教授は推測している。
いずれにせよ、この研究はコモドドラゴンに遊び心があることを示した初めてのものだそうだ。
written by parumo
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