熱量高い"ダービーマッチ"に終止符を打ったのは、ブラジル人FWだった。

今季の成績はここまで対照的なガンバ大阪セレッソ大阪だが、チーム状況関係なしに勝利が求められるのがダービーだ。序盤から試合を優勢に進めたG大阪がセットプレーからクォン・ギョンウォンのヘッドで先制すると、主導権を奪い返したC大阪は52分に山田寛人のゴールで試合を振り出しに戻し、互いに勝ち越しを狙って熱いバトルが繰り広げられる。

そして迎えた試合終盤、C大阪はジェアン・パトリッキが値千金の一撃を沈めた。

90分、左サイドの最深部でボールを奪ったC大阪は、守から攻へと一気にギアチェンジ。自陣ボックス左角でパスを受けたパトリッキはブルーノ・メンデスとのワンツーも駆使して相手ゴール前まで独走し、最後はペナルティアーク手前から右隅へのコントロールショットで仕上げた。

この1点が決勝点となり、公式戦にして58度目の大阪ダービーを制したC大阪。劇的なシチュエーションでの得点には、「パトリッキがゴール決めた時は嬉しすぎた!」、「マジで良い補強した」、「絶妙な時間、素晴らしいミドルシュートだ」、「ダービーでこの勝ち方は気持ち良すぎるでしょ!!」、「パトリッキのシュート声出たわ」、「パトリックよりパトリッキが凄い」などの賛辞が相次いでいる。

今季加入したパトリッキは、リーグ戦では途中出場が多いながらも与えられたタスクを実行。3日前に行われた天皇杯ラウンド16の名古屋グランパス戦でも長い距離の持ち上がりから先制点を演出している。

負傷離脱者の影響で気がかりなC大阪だが、頼もしいアタッカーの存在はそれを払拭する勢いだ。

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