EAFF E-1サッカー選手権に臨む日本代表が17日から始動。DF山根視来(川崎フロンターレ)がメディアのオンライン取材に対応し、意気込みを語った。

19日に開幕するE-1サッカー選手権。日本代表は、初戦をカシマサッカースタジアムで戦うと、2戦目、3戦目を豊田スタジアムで戦うこととなる。

今大会は国内組のみの構成となり、17日にFW武藤嘉紀(ヴィッセル神戸)の招集辞退及び、FW岩崎悠人(サガン鳥栖)の追加招集が決定したため、11人が初招集という非常にフレッシュな顔ぶれとなった。

そういった中、W杯アジア予選や直前のテストマッチにも招集されていた山根には、中心選手としての役割が求められるところ。そして、同選手自身も、これまでと異なる役割をこなす覚悟を持っている。

「今までと役割が違うというか、コミュニケーションを多くとったりというのは、初めての選手が多いという部分で、僕自身も一緒にプレーしたことがない選手がほとんどなので、自分がスムーズにプレーするためにも、チームがスムーズに戦うためにもコミュニケーションを取ることは必要だと思います」

「こういう短い時間ではすぐに試合が来たりするので、自分がどういう選手かを発信していく必要がありますし、逆にどういう選手なのかを知る必要もあります。全員がJリーグで一緒にやっているので、どういうプレースタイルなのかは大方理解していると思いますが、細かいところで理解し切れてない部分もあるので、そこのコミュニケーションを取ることが大事だと思います」

さらに、ポジション争いのライバルやディフェンスラインでコンビを組む選手たちの印象についても言及。

湘南ベルマーレ時代の同僚であるDF杉岡大暉(湘南)については、「大暉とはJリーグデビューした試合が同じですし、右のセンターバックと左のセンターバックでずっと一緒にやってきた仲なので、また一緒にプレーできることが嬉しいです。湘南の試合を見ていてもすごくいいなと思っていたので、またお互いに成長して刺激し合えたらいいなと思います」と、久々の共闘への思いを口に。

一方、その他のディフェンスラインの選手については、「運動量があって左右もできて中盤もできますし、マリノスにとって重要な選手だと思います。僕自身も中盤での関わり方、サイドでの崩しの部分は参考になる選手だと思っています。(小池龍太[横浜F・マリノス])」、「身体能力が高く、身長も高くスピードがある選手という印象。そういう自分にないところを持っていてすごいと思う反面、自分も求めていかなければいけないところ。(大南拓磨[柏レイソル])」と、その印象を語っている。

そういった新たなライバルと共に、W杯に向けては今回招集されていない一部国内組や、海外組と熾烈なポジション争いを勝ち抜く必要がある。山根は「自分が起用されれば、どういう形になるのかを結果で示す必要がある。特長であるゴールに絡むプレーを見せたい」、「危機感を持っていないことは一度もないですし、自分は代表の試合で全部を出してアピールしていかなければならないと思っているので、それは今回も変わらないですし、覚悟を持ってやっていかないとダメです」と、改めて決意を語った。

また、通算9度目を迎えるEAFF E-1選手権だが、日本が同大会を制したのは2013年大会の一度のみ。今大会に出場する選手にとってはW杯出場に向けても優勝という結果がほしいところだ。

山根も「勝ってからの評価だと思う。3試合全部勝って、必ず優勝したい」と、チームと共に結果にこだわっていきたいと、大会に対する意気込みを語る。

さらに、日本にとってアジア最大のライバルと言える韓国代表との一戦に向けては、「負けちゃいけないと思いますし、日本開催なので自分たちの力を発揮して勝ちたいと思っています」と勝利を誓った。

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