アップアップガールズ(仮)アップアップガールズ(2)が、7月17日に東京・LIQUIDROOMで合同ライブ『アップアップガールズ(仮)アップアップガールズ(2) GO!DO!LIVE! パワー盛りanother side』を開催した。


アップアップガールズ姉妹グループによる合同ライブは、2019年7月15日の『アップアップガールズ(フェス)』以来、2マンライブとしては初の開催となる。


今回、アップアップガールズ(仮)は、関根梓が病気療養で活動休止中のため、古谷柚里花、鈴木芽生菜、工藤菫、鈴木あゆ、小山星流、青柳佑芽、住田悠華の7人での出演。アップアップガールズ(2)は、高萩千夏、中川千尋、新倉愛海が新型コロナウィルス感染で欠席のため、鍛治島彩、佐々木ほのか、森永新菜、島崎友莉亜の4人での出演となった。両グループ完全体ではないものの、アプガ(仮)は『プールサイドモンスター』、アプガ(2)は『恋はアップ(2)Summer』といった新曲や、両グループ選抜メンバーによるユニットで楽曲を披露するなど、出演メンバー全員が一丸となって熱いライブを作り上げた。


大勢のファンが集まる会場に、オープニングアクトのDJアユチャン(鈴木あゆ)登場しDJタイムを展開する。アプガ(仮)とアプガ(2)の曲をつなぎ、スクラッチを織り交ぜるというさらに進化したDJプレイで観客を楽しませた。


ファンのテンションが高まる中、アプガ(仮)とアプガ(2)の全メンバーがステージに並ぶと、アップアップガールズ合同曲「上へ、未来へ」で元気いっぱいに2マンライブが開幕した。MCで、鍛治島は「たくさんのみなさんにお集まりいただいてありがとうございます! ライブが無事開催できたのもみなさんのおかげです。お休みのメンバーの気持ちも背負って、今日はこの11人でがんばります!」と気合の声を上げた。


2マンライブは、先攻のアプガ(仮)から本格的にスタート。1曲目は新曲『プールサイドモンスター』が披露される。8人体制初の夏ソングは、ラテンフレイバーのアッパーな攻め曲。“ナナ夏、マジでココナツ”という中毒性の高いサビと振付がインパクト絶大だ。観客とメンバーは振りを一緒に繰り広げ、会場は夏らしい熱気に包まれた。


MCで住田は「サビの振り付けはすごく真似しやすいです。扇ぐ振りもポイントなので、これからのライブで自分を扇いだり私たちを扇いでくださったりしてください!」と振りのポイントを説明した。続けて古谷は「余談ですけど、曲の始まりのポーズは、ヤシの木、椅子に座ってる女性、ビーチのイケイケな女性って設定なんです。場所を決めるのにじゃんけんしました」と語り、住田が「ひとり勝ちして(椅子に座ってる女性役を)勝ち取りました!」とこの公演のテーマとなるラッキーさをアピール。そして古谷は「この夏曲とともに、今年の夏もたくさん盛り上がっていきたいと思うので、みなさんよろしくお願いします!」と声を上げ、アプガ(仮)がこの夏も熱気を振りまいていくことを宣言した。


ライブに戻ると、ポップな『パーリースタリー』、ギターロックナンバー『今日も私が冴え渡る』、かわいいサマーチューン『メチャキュン サマー ( ́ ▽ ` )ノ』を連続で披露。『アップアップタイフーン』で観客とともにタオルを回し、会場のテンションをアップさせていった。


ここで、先日、日本テレビ系のバラエティ番組『ポテンシャル研究所』で工藤がドッキリを仕掛けられたときに歌われたアプガ(2)の『二の足Dancing』が披露される。高いダンス力を持つ人間は、踊りを知らない曲でも瞬時に対応できるのかという検証ドッキリで、当日は周りのメンバーを見て必死に踊った工藤だったが、この日は練習を積んで完璧なダンスを見せる。そんな中、大サビで鈴木あゆがリコーダーを手にしようとした瞬間、鼻リコーダーのオリジネーター鍛治島が乱入。2マンならではの、アプガ(仮)と鍛治島の鼻リコーダーのコラボが実現した。


まだまだアプガ(仮)の勢いは止まらない。『一歩目のYES!』『ソラハレルヤッ!!』で会場を盛り上げると、『ジャンパー!』では全観客を巻き込んでのジャンプ合戦を展開。さらにブチ上がりスカチューン『アッパーレー』をたたみ込み、会場の熱量を爆発させる。最後のナンバー『アルストロメリア』で、感情を込めた歌をエモーショナルに届けてステージを締めくくった。


ここからは、選抜メンバーによるユニット曲披露のコーナーに入る。森永、鈴木あゆ、青柳、住田が歌うのは『推してso precious days』。リアルアイドルオタク勢の4人は、推しのアイドルへの思いをたっぷり詰め込んだ歌詞をキラキラなメロディに乗せて歌唱する。佐々木、工藤、小山が披露したのは『Heatbeat』。バキバキのガールクラッシュチューンを、佐々木と工藤はラップを交えて歌い、小山はキレキレのダンスで華を添える。3人のかっこいいパフォーマンスに観客は大きな拍手を送った。島崎と古谷が歌うのは、切ない恋愛の想いを歌うミッドチューン『Lovesick Device』。2人は持ち前の歌唱力を存分に発揮し、伸びやかなハーモニーで観客の心をしっかりと掴んだ。


いよいよ今回のメインユニットの出番がやってきた。事前のくじ引きで選ばれた幸運の持ち主たち、森永、島崎、青柳が歌うのは『ラッキーちゃんはラッキーピーポー』。運のよさとポジティブさをひたすら歌い続ける明るく元気なアッパーチューンを、3人は指でL字を作りステージを弾けまくって歌唱する。思考力を超えた先にあるラッキーさとハッピーさで、全観客をオールポジティブにブチ上げていった。


笑顔あふれる会場に、後攻のアプガ(2)が登場すると、デビューシングルの『二の足Dancing』『Sun!×3』で観客を沸かせていった。今回メンバー4人での出演ながら、各自が強力なパワーを発揮し普段と引けを取らない熱量たっぷりの空間を作っていく。イレギュラーな展開を前向きに捉え、鍛治島は『ザマミロ・スキャット』、佐々木は『バラードなんていらない』というソロ曲で個人の魅力をアピール。『2学期サマーっ!!』では、メンバー4人でもワチャワチャしたアプガ(2)らしさを発揮し観客を楽しませた。


この夏のアプガ(2)の勝負曲、新曲の『恋はアップ(2)Summer』は、爽快でキャッチーなサンバチューン。夏の恋の期待感を、ラブリーな雰囲気で観客に届けた。


楽しいアプガ(2)のステージはまだまだ続く。初恋のワクワク感たっぷりな『両想いの♡しるし』を歌唱すると、『ハッピースLOVE♡』でかわいくキャッチーな世界を展開。アプガ(2)の夏のキラーチューン『ナツメグ』では、ダイナミックなパフォーマンスにキレのいい森永のラップが炸裂。佐々木が伸びやかなボーカルを響かせると、観客から大きな拍手が送られた。


島崎が「今日は4人でのパフォーマンスになりましたが、どんな逆境も力にして楽しんじゃうアプガ(2)の力を少しでもお届けできていたらうれしいです。必ず7人でパワーアップして帰ってきます。この夏、ぜひアプガ(2)に会いに来てください!」と声を上げてアプガ(2)のライブは終了となった。


ステージにアプガ(仮)アプガ(2)のメンバー11人が集合。森永が「今回アプガ(仮)と初めての2マンライブだったんですが、ユニットを通じてさらに絆が深まりました。その絆で、最高のライブを作り上げることができました!」と感想を語る。すると小山が「私、やりたいことがあるんです。いつかアプガ(仮)とアプガ(2)さんでツアーがやりたいです! ユニット曲も素敵なので、どんどん広めていきたいです!」と、2マンツアー開催希望を口にする。両グループから「やりたい!!」の声が上がり、鍛治島は「夢は大きくだね。今回をきっかけに私たちアプガとしてどんどん大きくなろう! そのためにもこの夏もがんばって、一緒に「上へ、未来へ」って気持ちでがんばりしょう!」と前向きな思いを口にした。


そして鍛治島が「こういう状況ですが、足を運んでいただけたこと、配信をご覧になってくださったみなさん、ほんとにありがとうございます。次はメンバー全員揃ってまた2マンライブを開催したいです。アプガツアーって夢も決まったので、アプガ(仮)アプガ(2)、これからもお互い切磋琢磨して大きくなっていきます! これからもみなさん応援よろしくお願いします!」と語り、会場は大きな拍手に包まれた。


しかしまだライブは終わらない。鍛治島の「最後は今日のメインのみなさん、やっちゃってください!」の声から、森永、島崎、青柳が全メンバーとともに『ラッキーちゃんはラッキーピーポー』を披露。メンバー11人が入り乱れてラッキーを届けまくり、まさに笑顔の大団円でライブの幕は閉じた。


MCにもあったが、逆境を乗り越えてこそのアプガ魂。彼女たちの底力をたっぷりと感じられる楽しく熱いライブだった。この夏、アプガ(仮)もアプガ(2)も多数のフェスやイベント出演が予定されている。パワーみなぎるアップアップガールズたちのライブを、ぜひ体感してほしい。


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