独立リーグ・福井からソフトバンクに入団した秋吉亮投手(33)が19日、入団会見を行った。

 昨年日本ハムノンテンダーFAとなっていた中の最後の一人。大田はDeNA、西川が楽天に入団する中、NPB球団からのオファーはなく、独立リーグ・福井に入団。力を蓄えていた。

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 会見に臨んだ秋吉は「去年(日本ハムを)ノンテンダーという形で自由契約になりました。すごい悔しい思いをしましたけど、あきらめないで良かった。ここからが勝負だと思っています」と腕をぶした。

 さらにこう続けた。「日本ハムを見返してやろうという思いはありました。出さなければ良かったと思われるように頑張るしかない。日本ハムとやるのが楽しみ」とはっきりと対抗意識をむき出しにしたのだ。

 ここまで言わせたのも、古巣から受けた厳しい仕打ちにあった。

 昨年11月に日本ハムは海外FA権を持つ西川遥輝外野手、国内FA権を持つ秋吉亮投手、大田泰示外野手の3選手に対し、来季契約を提示せず、ノンテンダーFAとすることを発表した。

 これは実質的な自由契約であり、日本ハムでも過去3選手に対して行われていた。いずれも年俸を大きく下げ、再契約となっている。

 一方、球団の稲葉GMはノンテンダーFAを通告するにあたり、「3選手と協議した結果」としていたが、事前協議もなく一方的な通告だったことが後に明らかになっている。この「非情通告」に関して、各選手、怒りをあらわにしたと言われている。

 「共にチームでは実績を残した3選手です。11月に通告されたことで、各選手そこから移籍先を探すことになった。結局、大田、西川とも大幅減俸を受け入れて、他球団へ移籍しました。この日本ハムノンテンダー通告にはプロ野球選手会も問題視、日本ハムファンの間からも非難の声があがりました」(球界関係者)

 かつてはチームの守護神も務め、ヤクルト時代の17年にはWBCにも日本代表として出場した実績も持つ秋吉。早ければ、前半戦中の一軍合流もありうるという。現在チームは主砲の柳田が負傷を抱えるなど苦しい状況下にある。欠かせないピースとなれるか。悔しい思いをした男の「倍返し」の活躍に期待したい。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

SB秋吉 日本ハムに「倍返し」宣言 許せなかった古巣の「非情な嘘」とは