レスターはこの夏の移籍市場で5選手の売却を検討しているようだ。20日、イギリス紙『テレグラフ』が報じている。

 同紙によると、レスターは財政的に厳しい状況であり、選手売却による資金調達が必要な状況とのこと。既にアーセナルへの移籍が取りざたされているベルギー代表MFユーリ・ティーレマンス、昨夏に加入するも期待を裏切ったフランス人MFブバカリ・スマレに加え、他にも3選手の売却を余儀なくされる可能性があるようだ。

 その対象となっているのが、イングランド代表MFジェームズ・マディソン、ナイジェリア代表FWケレチ・イヘアナチョ、ベルギー代表DFティモシー・カスターニュとのこと。いずれの選手たちも、クラブとしては通常ならキープしておきたくても、オファーを検討しなければならない見通しであると『テレグラフ』は伝えている。

 また、財政的に苦しくなったのは、昨シーズンの補強が不発に終わったことや売上高に対する給与の額(wages to turnover ratio)が大きすぎるのが理由であることも併せて報じている。

 レスターはこの夏、未だ新規獲得選手はゼロ。その中で、チェルシーU-21イングランド代表DFレヴィ・コルウィルPSVの同代表FWノニ・マドゥエケ、セルティックU-21デンマーク代表MFマット・オライリーをリストアップしているものの、資金が入ってこない限りこれらの選手を獲得することもままならないようだ。

 2シーズン連続でプレミアリーグ5位躍進を遂げ、昨シーズンはカンファレンスリーグでベスト4まで勝ち残ったレスター。更なる躍進を誓った昨夏までとは一転して、この夏は非常に厳しい立ち回りを余儀なくされている。

カスターニュ(左)、ティーレマンス(中)、マディソン(右)などに放出の噂が [写真]=Getty Images