日本代表のMF橋本拳人(ウエスカ)が、移籍や日本代表への思いを語った。

EAFF E-1サッカー選手権に向けた日本代表に招集された橋本。19日に行われた香港代表戦は出番がなかった。

チームは6-0と大勝した中、橋本は代表招集後にセグンダ・ディビシオンのウエスカへと完全移籍することが発表されていた。

移籍については「移籍の話は6月中から色々話をしていて、ずっと落ち着かない状態ではありましたけど、今は代表に来て、この大会で活躍することに集中しているので問題ないです」とコメント。気持ちは代表にあるとしている。

橋本は、FCロストフでプレーしていた中、ロシアがウクライナへの軍事侵攻をスタート。チームの活動ができなくなると、外国籍選手への特別措置が取られヴィッセル神戸へと一時的に移籍していた。

キャリアにとって大きな影響のある事件だったが、橋本も「思いもよらぬことが起きました」とコメント。「ただ、その中でヴィッセル神戸に加入できたこと、スペインという小さい頃からプレーしたかった国でできるチャンスをもらえたことなど、充実しています」と、予想外の出来事ではありながら、しっかりとポジティブに捉えているようだ。

移籍決定もチームに合流せずに代表での活動ができている橋本だが「自分で決めることができました」と語り、「向こうのチームとも話して、僕が参加したいと話したら、クラブが了承してくれたという形です」と、ウエスカが代表活動を優先して良いと許可してくれたという。

今回の移籍決断については「もちろんワールドカップ(W杯)のためにという思いもありますが、その先の自分のキャリアを考えた上で、2部ではありますが、活躍すれば1部でプレーしたいという思いもあります」とコメント。「ウエスカから1部に上がれる可能性もありますし、活躍すればステップアップもできるかもしれません。W杯のためだけということではないです」と、今後のキャリアを考えてもヨーロッパでプレーを続けたい思いがあったと明かした。

ただ、カタールW杯に向けた時間は限られている。「W杯に行きたい思いはみんな持っていることだと思いますし、毎試合、毎日の自分のプレーや結果、そこにフォーカスしていくしか方法はないと思います」とコメント。「代表でチャンスをもらったので試合に出たらアピールしたいですし、スペインでも自分の力を発揮してアピールしたいと思います」と、今回の大会、そしてウエスカでの短い時間で最大限アピールするとした。

橋本はカタールW杯のアジア2次予選でプレー。5試合に出場したが、その後の最終予選は一度も呼ばれなかった。

「最終予選も見ていましたけど、痺れるゲームというか、緊張感のあるゲームは画面越しでも伝わってきました」と代表を見ていたとし、「その場にいられない悔しさはありました」と招集されていない悔しさもあったという。

その中で今回のアピールの試合は2試合に。「凄く気持ちは入っていますし、アピールしたい気持ちは強いです」と語り、「自分の良さを出しながら、他の選手の良さを引き出して、勝利に向かって頑張りたいと思います」と、チームに貢献するために力を出し切りたいとした。

日本代表は、橋本が招集されていない間に[4-2-3-1]から[4-3-3]、[4-1-4-1]とシステムが変更された。

そのシステムでのプレーについては「中盤であればどこでもできる思いはありますし、[4-3-3]はアンカーでもインサイドハーフでも自分の力は発揮できると思っています」と適応できるとし、「インサイドハーフに入った時は飛び出し、得点力を見せられると思っています」とコメント。「どのシステムでやるかわからないですが、どこで出ても自分の良さを出せると思います」と、問題はないと語った。

また、アンカーでのプレーイメージについても「リスク管理や常にDFラインからボールを受けるポジショニングをやらなければいけないと思っています。よりチームのバランスを取るというところは自分の持ち味だと思うので、アンカーであれば出せると思います」と、問題ないことを強調した。

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