ピアニスト反田恭平率いるJapan National Orchestra（ジャパン・ナショナル・オーケストラ／通称：JNO）。反田恭平自らが各地の演奏会に足を運び、実力は折り紙付きの精鋭たちを揃えたJNOのコンセプトは、 “全員ソリスト” 。2022年7月より、拠点とする奈良そして東京の２か所で、各メンバーがプロデューサーとして企画するリサイタルシリーズがスタートします。
それに合わせSPICEでは、メンバー紹介リレー連載を開始！ 一人ひとりの素顔に迫るべく、〈100の質問〉形式でインタビューを敢行。音楽のことからプライベートまで、それぞれの頭の中を徹底解剖。国内外を拠点に活躍する個性豊かなメンバーにご注目ください。
JNO×SPICEリレー連載。記念すべき第一回は、ヴィオラの有田朋央（ありた・ともひろ）さん。現在はドイツ・ハンブルクに拠点を置き、8人の友人たちとシェアハウス生活を送っているとか。見えてきたのは、湖フリークな一面？！ それでは、どうぞ！
有田朋央
――まずは自己紹介をどうぞ。
大阪府箕面市出身、申年、さそり座、血液型B型、ヴィオリスト、有田朋央です。
〈有田朋央 Tomohiro Arita / 解剖グラフ（自己申告）〉
生まれたとき
有田朋央 Tomohiro Arita プロフィール
東京藝術大学を卒業後に渡独、ベルリン・ハンスアイスラー音大の修士課程を最優秀の成績で修了。ドイツ・カンマーフィル、ベルリン放送響のアカデミーを経て、現在はハンブルク・フィルにて活動。
東京藝術大学を卒業後に渡独、ベルリン・ハンスアイスラー音大の修士課程を最優秀の成績で修了。ドイツ・カンマーフィル、ベルリン放送響のアカデミーを経て、現在はハンブルク・フィルにて活動。
――ここからは、一気に32問、お答えいただきます！よろしくお願いします！
Q1.楽器を始めたのはいつから？
ヴァイオリンは小さい頃からやっていて15歳の時に「佐渡裕とスーパーキッズオーケストラ」をきっかけに初めてヴィオラという楽器に触れました。
Q2.子どもの頃なりたかったものは？
とくに何も考えずに過ごしてたと思います。放課後に友達とサッカーするのが楽しかった。
Q3.子どもの頃の自分に会ったら、なんて言う？
Q4.演奏できる楽器はいくつありますか？
初めて楽器に触ったころ。ヴァイオリンが最初。
Q5.音楽家になりたいと思ったのはいつ？それはなぜ？
ちゃんと音楽の道に進むと意思決定したのは19歳の頃。それまでは逆に音楽以外の方向に進むつもりでした。
テレビで佐渡裕さんのベルリンフィルデビューの映像を観て、それがめちゃくちゃカッコよかった。スーパーキッズオーケストラで自分の目の前で振っていた人が世界に挑戦してる姿を見て、僕も何かに挑戦したいと感じた。
Q6.クラシックの好きなアーティストは？
秘密です。笑
Q7.クラシック以外だったら？
よくカラオケで歌うのはMr.Children。音が高すぎてその後しばらく喉の調子がおかしくなります。
Q9.座右の銘は？
Love is the source of all arts. （愛は全ての芸術の源だ）
Q10.今気になっている世界情勢は…
戦争。
この5月にハンブルクにて、ウクライナからの避難民の方々でバレリーナを目指す子供達とそのご家族方と接する機会がありました。僕は彼女らのバレエに合わせて音楽を演奏したのですが、踊ってる時の彼女たちの楽しそうな姿を見て、彼女たちの本来あるべき日常を思わずにいられなませんでした。一刻も早く彼女らの母国に平和が戻ることを心から願っています。
Q10.三年以内に叶えたい目標は？
数年前からずっとやりたいと思っていたサーフィンを学ぶこと。あとは最近興味を持ち始めたフランス語を話せるようになりたい。
初めての発表会！
Q11.好きな食べ物は？
お好み焼きと納豆ご飯。
Q12.好きな飲み物は?
コーラ
Q13.犬派？猫派？
犬派。柴犬がやっぱりかわいい。
Q14.好きな場所は?（国内外問わず）
Schlachtensee （シュラハテン湖／ベルリン）
Q15.海と山どっちが好き？
僕は湖派！
Q16.好きな映画は？（ジャンルも可）それはなぜ？
『The Graduate』（『卒業』（1967／アメリカ））
好きな女性のために車を飛ばして会いに行くシーンがたまらない。
アウトドア派。広い公園に来たら走り回りたくなり、綺麗な湖や海があれば飛び込みたくなる衝動にかられます。
Q18.得意だった科目は？
数学
Q19.反対に苦手だった科目は？
国語
Q20.おばけ信じる？
僕は見えないけれど、見える友達が何人かいるので、本当にいるんだと思ってます。
Q21.空いている時間／休みの日は何してる？
走ったり、泳いだり、ジムにいったり、たまにサッカーしたりという感じです。あとはジャズやテクノ音楽を楽しみに友達と外に出かけたり。
Q22.今住んでいる（拠点にしている）場所は？その場所の好きなところは？
ハンブルク。人が親切です。
Q23.日本の好きなところは？
ご飯が美味しい、治安が良い！笑
Q24.JNOの拠点・奈良の好きなところは？
鹿と触れ合える。
Q25.携帯のフォトアルバム、見せてください！
➀現在8人の友人達と一緒に住んでいるお家の玄関。
②友達の部屋に置いてある植物（一部枯れ気味。。）
③ハンブルクオペラの練習場の最上階から見えるハンブルクらしい曇り景色。
Q25.人生最大の失敗は？どう乗り越えた？
失敗は数え切れないし、大きさを比べることもできません。ただ、それが自分の人生の大切な経験の一部に加わります。
Q26.永遠に生きられるなら何をしてすごす？
世界の色んな国の言語を片っ端から勉強してみたい。それぞれの言語をマスターして世界各国で働きたい。そして色んな人たちと出会いたい。
Q27.人生最後の日に何をしたい？
お気に入りの湖で泳ぎまくる。
Q28.タイムトラベルできるなら過去と未来どっちに行く？
200年後とかに飛んでみたいです。その頃に宇宙戦争が起きてない事を願います。
Q29.歴史上の人物と会えるなら、誰に会いたい？何したい？
モーツァルトに会って友達になってみたい！
Q30.どうしてもやる気が出ないときはどうする？
やる気が出るまで待ちます。
現在の様子。ドイツで友人たちと演奏会を開催
Q31.JNOってどんなオーケストラ？
メンバー全員が友達同士のオーケストラ。お互いよく知ってるので、久しぶりに会った時に他のメンバーの成長を感じると、それにわっと刺激されます。
Q32.もし一日だけメンバーの誰かになれるとしたら、誰になりたい？何をする？
コントラバスの大槻（＝大槻健）になってJNOを低音から唸らせてみたい。
――ありがとうございました。これで質問は終わりです。お疲れ様でした！ 最後に、7月25日（月）＠奈良、7月28日（木）＠東京にて開催のプロデュース公演について、見どころをお願いします。
プログラムはすごく考えました。弾きたい曲が頭の中にたくさんありました。ただ、できるだけシンプルにいこうというのはなんとなく思っていて、バッハでバロック作品を一つ、それからドイツロマン派よりブラームスのソナタとシューマンの小品、最後に原曲はヴァイオリンのために書かれたフランクのソナタ。フランクのソナタは今や、もはやほぼ全ての楽器で演奏されています。チェロやコントラバス、フルート、クラリネットなど。ヴィオラでも近頃よく演奏会で取り上げられるようになりましたが、どの音域で弾くかは人によって異なります。原曲はもちろんヴァイオリン用なので、そのままの音域で弾くと一部高すぎます。場面によって1オクターブ下げるのですが、僕はヴィオラの低い音が特に好きなので、僕のヴィオラの音色とフランクの曲がマッチするように色々とイメージを重ねて、低めの音域を多めに採用しています。フランクのヴィオラソナタ有田版を楽しんで頂ければ幸いです。
ピアニストの北端くんと初めて会ったのはベルリンでした。学校や演奏会、レストラン、ハウスコンサートなど、共通の友人と一緒にご飯食べたり飲んだりしてるうちに、一緒に本番でも弾いてもらったりして、僕は彼の特別な包容力と情熱を込めた音色のファンになってしまい、今回、初めて日本での共演をお願いしました。
ヴィオラとピアノの音が混ざる瞬間は、ヴァイオリンやチェロとのそれとまた別物です。今回の公演で、僕らの音同士が会場でどう混ざり合うのか、僕自身、楽しみでなりません。
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