ケイト・モス(Kate Moss)は、15歳のときブラジャーを外すように言われ、モデルの仕事から「逃げ出した」ことがあるそうだ。14歳のときにニューヨークからロンドンへのフライト中にスカウトされたケイトは、下着のカタログ撮影でカメラマンに会いに行くように言われたときのことを、初期の頃のファッション界での経験として明かした。

「彼は『上を脱いで』と言ったの。だから私は上の服を脱いだけど、当時は自分の体に自信がなくて本当に恥ずかしかった」「そして『ブラジャーを外して』って言われたの。何かがおかしいと思ったから、自分の物を持って逃げたわ」

そんな出来事に震えながらも、この経験で自分の直感が研ぎ澄まされ、今では遠くからでも怪しい人を見分けることができるようになったという。

16歳のときにザ・フェイス誌の表紙を飾ったことでキャリアをスタートさせたケイトだが、写真家の故コリンヌ・デイとの「辛い」撮影体験についてBBCラジオ4の番組内でこう回想していた。「たくさん泣いたわ、脱ぎたくなかったもの。私は自分の体をとても過剰なくらい意識していた。『もし脱がないなら、エル誌の仕事を取らないわよ』って言われたと思う」「彼女は私の親友で本当に大好きな人だったから辛かったけど、一緒に仕事をするのはとても難しい人だった。でもその写真は素晴らしかった。彼女は望むものを得て私はそのために苦しんだけど、最終的にそれは私の世界を、そして私のキャリアを変えてくれた」

ケイトはその2年後に、当時マーキー・マークとして知られていたマーク・ウォールバーグとのカルバン・クラインの下着撮影を行ったが、その際にも「無防備で怖い」と感じ、トップレスになる緊張を和らげるため撮影前にバリウムを飲んでいたことを明かしてもいた。


そんなケイトは2016年、自身のモデルエージェンシーを設立。不快な思いをしないよう撮影にはすべてのモデルに同伴を義務付けている。また、自分の足跡をたどる19歳の娘ライラ・グレースにも「やりたくないことは何もしなくていい。この撮影をやりたくないなら、心地よくないなら、モデルをやりたくないなら、やらなくていいのよ」とアドバイスをしている。
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