なでしこジャパン(日本女子代表)は26日、EAFF E-1サッカー選手権最終戦で中国女子代表と対戦し、0-0で引き分けた。ただこの結果、3戦2勝1分けで大会制覇を決めている。

韓国との初戦を2-1、続くチャイニーズタイペイとの試合を4-1で勝利し、大会連覇に向けてあと一歩のところまできたなでしこジャパン引き分け以上で優勝が決まる中、チャイニーズタイペイ戦からは先発を7人変更して臨んだ。

試合は立ち上がりからなでしこが押し込む展開となるものの、フィジカルの優勢を生かした中国の守備を前に、なかなかバイタルエリアでのプレーを許してもらえない。その中で11分、敵陣中央をドリブル突破した千葉のバックパスを宮澤がダイレクトシュート。フリーの状態だったが、枠を捉えることができなかった。

一対一で剥がせないため、局面を打開できないなでしこジャパン。細かいパスワークも最終的に守備網にひかかってしまうため、ならばと33分、自陣から中距離パスを上手く収め、味方のスルーパスから井上にビッグチャンス。フリーでボックス右に侵入しシュートを放ったが、威力が出ずGKに止められた。

ここまではほぼ一方的な内容だったが、前半終了間際に中国も牙を見せる。44分、自陣からのロングボールを最前線で収めてボックス右に展開。ここでボールを持ったワン・シャンシャンはシュートのチャンスもあった中で、ゴール前へラストパスを選択したが、日本にとってはここで命拾い。GK山下がなんとかキャッチし、事なきを得た。

交代なしで迎えた後半。そろそろ1点が欲しいなでしこは、51分に植木が放ったミドルシュートがクロスバーを直撃。59分には、左から上がったクロスのこぼれ球をボックス右の千葉がダイレクトボレーで叩くが、外のサイドネットを叩いた。

徐々に停滞感が出てきたなでしこは65分、井上を下げて成宮を投入。するとその成宮を中心に中盤でボールが回るようになり、チームの攻撃も活性化。76分には自らボックス右に侵攻し、左ポストをかすめる惜しいシュートを放つ。

だが結局、最後まで得点を奪えず試合終了。それでも2大会連続4度目の優勝を決めた。